万能選手、強豪校で奮闘中

万能選手、強豪校で奮闘中

2017-01-15

大平 山人(おおひら やまと 宮古と内地を行き来する野球好きの料理自慢)

宮古高校時代は、内野を主に守りながらも、エース山里や秘密兵器久貝を補う投手として備え、その堅実な打撃は相手投手をつねにわじわじ〜させた選手、それが宮國です。

宮古高校卒業後は、久貝と共に富士大学に進学し、当然のように野球部に入部しました。しかし、全国から野球の猛者た〜の集う富士大学でレギュラーの座を得るおとは難しく、中々公式戦への出場に恵まれていません。

しかし、ここまで大きな大きな怪我も無く、常に猛者た〜から刺激を受けて来た宮國の実力が、宮古高校時代よりも更に向上したことは、疑いの余地がありません。

公称、身長172cmで、宮古時代は比較的うぷ〜うぷ(大きな)選手でしたが、全国で見ると中肉中背。制球力はあるものの、魔球と言える決め球は持っておらず、直球も130km位。

本塁打をガンガンカッ飛ばす訳でも無い。こんな〜して列挙すると、「宮國の売りって?」と思われるかも知れませんが、筆者が思う宮國の売りは、「欠点が無いこと。」だと思います。

好不調の波が小さく、先発でも代打でも、常に最高の状態で試合に練習に臨んで来ます。持って生まれた柔軟な筋肉もあ るでしょうが、本人の健康管理や、効率的な練習にも、その要因があると思います。

高校時代の打撃の印象は、「内野の間を鋭いゴロで突破する。」と言う物でしたが、なにぶん遠いので、直接試合や練習を見るおとは叶わず、動画で確認することが中心ですが、大学に入ってからは、速い球や外角への鋭い変化球への対応が、 とっても上等になったと思います。

無論、ボール球には手を出しませんが、その理由として、ギリギリまで球を引きつけることが大きいと思います。

それも、難しい球をカットし、失投を待つのでは無く、その難しい球をはじき返すのが宮國の真骨頂。捕手にしたら、「よし!空振り!」と思ったのに、流し打ちされて、外野の前に飛ぶ。

現在の日本の野球は、外角の球を決め球にする投手が多いため、相手にとっては、とっても厄介な打者と思います。

よく、「器用貧乏」と言うことばが使われます。何でもソツ無くこなすものの、秀でた物が無いと言った意味で、「貧乏」の名の如く、ありがたく無いことばです。

しかし、宮國にはこのことばは当てはまらないと思います。プロとして、ドラフト会議で指名されるかと言えば、現段階では磨くべき技術的な課題があると思いますが、宮國がいることによる安心感と、相手に与える圧力は、相当な物です。

選手層の厚い富士大学ですから、レギュラーの座は未だその手中にしていませんが、高い技術力を持った選手ですから、1度定着すれば、その才能を充分に、素早く開花させることができると思います。

その1番の理由は、宮國を見ていると、「あぁ、野球が好きなんだな〜。」と、見ている者の頬を緩める、そんな雰囲気をかもし出している選手だからです。

高校時代の君を見た時、てっきりエースと思い、山里をわじらせてしまったことが、昨日のように思い出されます。あの時の笑顔以上の笑顔を今の君は周りに振りまいていると思います。あっららがま!ワイド〜、泰斗!

宮國 泰斗(みやぐに たいと)1995年生まれ
宮古島市出身 宮古高校↓富士大学

 

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