茨城で咲かせ、大輪の花

茨城で咲かせ、大輪の花

2015-05-15

大平 山人(おおひら やまと 宮古と内地を行き来する野球好きの料理自慢)

長年、都市対抗常連の強豪である日立製作所を牽引して来た伊波投手が、2014年度を持って引退し、日立製作所硬式野球部からうちなんちゅ~が一端途絶えたかね~と思っていましたが、2010年興南春夏連覇時の主力選手であった伊禮が入部しました。

伊禮で思い出されるのが、対明徳義塾戦での本塁打です。

あの強烈な打球は、真夏の甲子園でしたが、筆者は鳥肌が立ったことを今でも鮮明に覚えています。



 更に、伊禮で思い出されるのが、弁が立つことです。

選抜優勝後、テレビ局のインタビューアーよりも、遥に軽快に皆の気持ちを聞き出し、夏には高校時代を回想した内容を誰にでもわかり易く語るその口調は、ムードメーカーたる素質を充分に備えていると思いました。

更に、その強肩で何度も絶体絶命の危機を救って来たのは、関東学院大学に進んでからも変わらず、2塁走者が伊禮の前への短打では、本塁に返ることが難しいと言う状況を作って来ました。



 チームの雰囲気を盛り上げ、強い肩と1発を秘めた長打力。

その進路に注目していましたが、海にほど近く、海産物も豊富な茨城県日立市に本拠地を持つ、日立製作所に入社し、野球部に所属しました。

日立製作所硬式野球部の外野は、非常に選手層が厚く、昨年からは、藤島,中村,長谷川の3名が、ガッチリとレギュラーポジションを守っており、そこに食い込むことは、至難の業かも知れません。

しかし、そこは、持ち前の努力で克服してくれると思います。

そして、都市対抗では、沖縄代表の前に立ちはだかる大きな壁となりながらも、我々は伊禮にも声援を送る。

そんな日が、1日でも早く来るように、期待しています。

2010年に伊禮が言った言葉である、「上達には限りは無い。」を筆者は今でも辛い時や苦しい時を乗り越える時の糧としています。

伊禮もきっと、上達し、レギュラーの座を確保するハズ。



 日立の海からは沖縄は見えませんし、沖縄の海からも日立の街は見えません。

しかし、この海は、お互いをつなぐ無限の道と思い、海に向かって声援を送りますね。

毎年春には、沖縄に合宿に来る日立製作所。これからも、上達し続けるその姿を見せてくださいね。

チバリヨ~、伸也!

 

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