3羽烏の1羽、岡崎に飛来す

3羽烏の1羽、岡崎に飛来す

2015-04-15

大平 山人(おおひら やまと 宮古と内地を行き来する野球好きの料理自慢)

2010年に、高校3年生となったうちな~んちゅ捕手で、我々が勝手に3羽烏と呼んでいた内の1名島袋陽平が、国士館大学を卒業後、その活躍の場所を三菱自動車岡崎に移しました。高校時代は、宮国(現巨人)とバッテリーを組、現在の糸満躍進の礎を作りました。その後、東都の強豪国士館に進み、その長打力と鉄砲肩を買われ、試合に数多く出場しました。ただ、長打力は抜群ながら、確実性についてはその大学通算打率が1割台と言うこともあって、課題でした。また、捕球から2塁への送球動作の速さや、その地肩の強さからの地を這うような送球は、多くの1塁走者を釘付けにしていました。配球については、日々進歩が見られるのですが、捕球技術、とりわけ、ショートバウンドの裁き方について、更なる向上を期待したい所です。

そんな島袋ですが、筆者が1番凄いなと思う所は、島袋が出ると、「あいつなら、何とかしてくれる。」と言う、期待感をヒシヒシと感じさせてくれる所です。注目の好投手が相手で、手も足も出ない状況であっても、先頭打者が島袋だったら、いきなり本塁打を放ったり、連打を呼ぶきっかけになってくれそうな、そんな雰囲気が、島袋からは感じます。その最たる物が、2010年夏の沖縄県大会決勝戦での同点本塁打でした。ただ、これは島袋の日々の練習と、周りに培われたナインを高揚させるその言動によるものだと思います。決して、勘違いや思い込みでは無いと思っています。

 その島袋が選んだ先には、清水,島仲,伊藤の3名の捕手がいます。まずは正捕手の座を彼らと競い合って獲得することが先決です。そして、次にはチームを上位に引っ張ると言う、初っぱなから非常に高い結果を期待してしまうのですが、「あいつなら、何とかしてくれる。」と筆者は思っています。攻撃、守備共、課題は見えていると思うので、それらを徹底的に克服し、更にその長打力に磨きをかければ、一気にドラフト指名も見えて来ると思います。筆者としては、宮国とのバッテリーの復活よりも、対戦を見たいなと言う、贅沢で残酷な希望もあります。

 岡崎ならば、ちょっと気合入れれば行けるかな?静岡で、沖縄の嵐を巻き起こしてくださいね。

チバリヨ~、陽平!

 

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