ドラフト上位を目指せ

ドラフト上位を目指せ

2016-04-15

大平 山人(おおひら やまと 宮古と内地を行き来する野球好きの料理自慢)

現西部の高橋光成を2年生エースとして擁し、95回めの夏を制した前橋育英を抑え、選抜に出場した白鴎大足利。そのエースとして、神宮を制した沖縄尚学の前に敢然と立ちふさがったうちな~んちゅ、それが比嘉です。

中盤まで、現亜細亜大学の山城と投げ合い、惜しくも途中降板し敗退しましたが、優れたうちな~んちゅが、全国で活躍していることを知らしめました。

 その後、白鴎大に進んだ比嘉は、その恵まれた体格を使って、成長を遂げています。現在の比嘉の身長は、発表では186cmとなっています。

そして、高校時代からのがっしりとした体型も変わらず、いかにも馬力がありそうです。

今では、ドラフト候補になる投手は、直球は軒並み150kmを超えていますが、比嘉の直球は、140km台前半です。

充分な球速ではありますが、比嘉の持ち味は剛速球だけではありません。

比嘉の売りは3つ。まずは、その制球力です。大型投手でありながら、捕手が指示した所に、寸分の狂いも無く、直球も変化球も投げ込みます。これによって、守備も、打球の方向を想定し易く、迅速かつ安定した守備を行うことができます。

高校時代から、打たせて取ることに集中していたと思われる比嘉の真骨頂だと思います。

次ぎに、抜群の体力が挙げられます。1回の先頭打者に投じた1球と、試合を決める1球で、その威力がほとんど変わらないと言うことです。

これは、打たせて取り、体力の制御を行えることも重要ですが、いかにも体力みなぎるその体型にも起因していると思います。

そして3つめ。これこそが、大学進学後、更に輝きを増した比嘉の真骨頂。それは、スライダーです。

筆者の時代に主流だった、真横に滑る物や、気持ち落ち気味の物、そして、今流行りの落ちる物と、多種多様なスライダーを投げ分けることができるようになりました。

更に、球速も自由自在で、空振り三振を狙って取ることのできる、決め球に進化させました。

曲がり方も、大きく曲がることも、小さく曲がることも可能で、これらをほとんど同じ投球動作で投じて来るので、打者としてはたまったものではありません。まんまと比嘉の術中にハマり、手のひらの上で踊らされる打者のいかに多いことか。

この、1級品のスライダーと、抜群の制球力。これだけでも、充分に秀でた投手と言えますが、ドラフト会議で、それも、上位に指名されるために、更なる売りを身につけるべきだと、筆者は思います。筆者が思うのは、緩い球、具体的には、チェンジアップ、スローカーブ等です。

これらを持ち球に加えることによって、直球をより速く打者に感じさせることができ、打者の体制を崩して更に打たせて取る投球に幅を持たせることが可能になると思います。

選抜で沖縄尚学と対戦した時に、沖縄代表の相手でありながら、多くの声援と拍手を浴びた比嘉は、沖縄を離れていても、うちな~んちゅは沖縄の愛に包まれていることを感じたと思います。

我々の、うちな~んちゅへの愛は、いつまで経っても、どこに行っても変わりません。ですから、今後も比嘉には、ガンガン活躍してもらい、我々の声援や拍手、そして愛を注ぐ対象であり続けて欲しいと思います。

君の投げる球には、沖縄の思いが詰まっているから、打っても飛ばないハズよ~。

チバリヨ~、新!

 

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