甲子園連続出場の原動力
甲子園連続出場の原動力
2015-09-15
興南との対戦は叶いませんでしたが、今年の選手権大会で群馬県は健大高崎が連続出場を果たしました。その原動力となったのが、県出身の不動の4番打者である柴引だと、筆者は思います。
何度も甲子園に足を運び、その都度快音を聞かせてくれた柴引。最上級生となり、集大成として挑んだ今大会、果たしてどのような進化を遂げているのか、非常に楽しみでした。
そして、その期待を裏切らない、素晴らしい活躍を披露してくれました。圧巻は、より一層確実になったバットさばき。高校生であれば、どんな相手であっても確実に外野の前に運べるであろと思われる姿は、別次元を感じさせてくれました。
しかしながら、プロ野球選手として観ると、更に向上させた方が良いと思われる部分があります。それは、力強さ。それも、下半身の力強さです。
いや、今でも充分強いと思うのですが、野球を職業にし、プロの中でやって行くには、打球に更に破壊力が欲しいと思います。現状は、どんな球でも器用に安打にすることができています。
高校野球で勝利を目指すためには、このつなぐと言うことは重要ですし、実際柴引はそれを期待通りにこなして来たと思います。ですが、もっと速い打球を内野手の間に放ち、突破させる。外野手の間を速い打球で破り長打にする。
いや、もっと望むならば、内野手の真正面に飛んだゴロであっても、野手をばんみかして安打にする位の強い打球があれば、その駿足と相まって鬼に金棒と思います。
器用であるが故に、そこに磨きをかけてきたと思われる高校生活でしたが、そのちゅ~ば~な(強い)体は、中距離長距離打者の素質を充分に秘めていると思います。
だからこその下半身強化。下半身に更に筋力を着けることによって、ひょっとしたら、走る速度は若干犠牲になるかも知れません。
しかし、それを補って余りある可能性を柴引には感じます。無論、一朝一夕での強化はできるべくもありませんが、今では様々な練習方法があるので、効率的な下半身強化ができると思います。
思えば、筆者が現役の頃は、下半身を鍛えるためには、ひたすら走ることしか無く、また、沖縄を離れ内地で暮らすのには、様々な生活習慣の違いや、時には偏見とも対峙して来ました。恐らく、柴引も早い内から親元を離れ、内地で生活することによって、精神的にも鍛えられたと思います。
だからこそ、好きな野球の練習の辛さは、きっと克服できると思います。
今は、ハイサイおじさんをテーマ曲としている内地の選手が増えて来ました。
その礎を築いた1名が、柴引と思います。内地でもすぐに溶け込める協調性と、揺るぎない実力。これからも、我々沖縄の野球大好き人間をワクワクさせて欲しいと思います。
チバリヨ~、佑真!
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