制球力を向上させ再来年のドラフト候補に
制球力を向上させ再来年のドラフト候補に
2015-08-15
苗字を聞けば、「あぁ、うちな~んちゅやっさ~。」と思うでしょうが、余り馴染みの無かった、亜細亜大学の嘉陽。
それもそのハズ、高校は愛媛県の松山聖陵に進学し、沖縄を離れ暫く経ちます。
中学時代から、その非凡な才能は高く評価されており、沖縄尚学春優勝時のメンバーだった荷川取監督にも誘われ、県外で高校生活を送りました。
残念ながら、甲子園出場は叶いませんでしたが、140km後半の直球とその長身から、愛媛のダルヴィッシュとも呼ばれていました。
高校卒業後は、東都リーグの雄亜細亜大学に進学。ブ厚い選手層の中、1年から頭角を現し春から早くもリーグ戦で登板を果たしました。
救援で実績を積んだ後、先発を任されたのですが、生憎いずれも早い回で降板の憂き目に会いました。課題は明白でした。
それは、制球力。球は速く、変化球も多彩。ですが、制球力に問題があり、じっくりと待たれてしまうと、自らカウントを悪くし、ストライクを取りに行った所を痛打されると言う、悪い循環に陥っていました。
そこで嘉陽が取り組んだのが、下半身強化です。
徹底的な下半身強化を行うことによって、制球力と体力が向上しました。そして何よりも、厳しい練習をしてきらと言う自信が、嘉陽を1周り大きくしたと思います。
積極的に、打者の内角を攻める投球は、今までの嘉陽には見ることのできなかった投球内容です。
また、痛打を浴びた後も、引きずること無く、気持ちの切り換えと試合全体を見通せることができるようになったことも、下半身強化の賜物と思います。
自信は、監督に登板を直訴することにも現れました。
無論、嘉陽の素質と努力を監督がご存知であるからこそ、その直訴を受けてくださったのだと思いますが、直訴をし、登板した試合に勝利すると言う、有言実行を果たせたことも、嘉陽の大きな自信につながったと思います。
筆者が思う嘉陽の魅力は、その直球です。
140km後半と、無論速いのですが、回転が地面に垂直に近いため、いわゆる伸びのある直球です。
今後、更に下半身を強化することによって、球速も向上し、直球で相手を抑えることのできる投手になって欲しいと思います。
例えるならば、藤川投手のような、火の玉ストレートと言われるような球。球種については、今でも充分な数を持っていると思うので、とにかく直球の力を上げて欲しいと思います。
亜細亜大学には、うちな~んちゅ投手が沢山いますので、彼らと切磋琢磨しあい、更に実力を向上させ、再来年のドラフト候補に名を連ねて欲しいです。
チバリヨ~、宗一郎!
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