抜群の安定感でドラフト候補に

抜群の安定感でドラフト候補に

2015-07-15

大平 山人(おおひら やまと 宮古と内地を行き来する野球好きの料理自慢)

最近は、連続して甲子園に出場している沖縄尚学ですが、ホンの数年前は、中々甲子園が遠い時期がありました。

そんな中、実力をつけ、惜しくも甲子園出場は叶いませんでしたが、現在の沖縄尚学の隆盛の礎を作った中の1名が、現在、関西国際大学のエースである與座です。

170cmちょいと言う、投手としては小柄な部類で、細身の体。そして、小さなテイクバックで投げるため、技巧派投手かと思われますが、ところがどっこい、最速148kmと言われ、常時140km前半の速球をビッシビシと決めて行きます。

特筆すべきは、その滑らかな肘の使い方で、こう言った投げ方ならば、体への負担も少ないため、連投も可能では無いかと思われます。

更に、その負担の少ないと思われる投げ方は、制球力へも直結し、たま~に崩れることはあるのですが、四死球をほとんど与えないと言う印象があります。

ポンポンとストライクを先行させ、打者を追い込み、低めの直球で仕留めると言うのが、與座の必勝投球方法に思えます。

ですが、筆者が思う與座の凄さは、その精神力です。どんなに危機的な状況であっても、極力普段と同じ投球が可能です。

恐らくこれは、高校時代の経験が糧になっているのでは無いかと思います。

試合をできない辛さ等を経験しながらも、地道に確実に実力を向上させて来た與座。

「あの頃の辛さに比べたら、こんな状況何でも無い。」と思ったり、

「あれだけ練習して来たのだから、きっと抑えられる。」等と思いながら危機を乗り越えて来ているのであれば、それは沖縄の野球好きた~にとって、素晴らしい教訓となると思います。

筆者は、大学に入ってからの與座の投球は、映像でしか観ていないのですが、本当はもっと速い球が投げられるのでは無いかと思います。

ですが、ストライクにならなければ、150kmを越える球を投げても無意味。できや~の(頭の良い)與座は、そこいら辺をわかっており、制球と球速を両立することのできる、ギリギリの頃合いで投げていると思います。

それはそれで、勝利と言う目標に向かってであれば良いのですが、今後プロとしてドラフト指名され、プロでその名を轟かすためには、微妙な制球力には目を瞑って、球速を上げることもありかと思います。

例えるなら、楽天の美馬。

もっとさかのぼるならば、阪急の山口のように、小柄でありながら、目にも止まらぬ速球を投げ、多くの観客を球場に運べるならば、きっとドラフトで上位指名されるハズ。

そして、その実力は、與座には兼ね備わっていると思います。

 筆者は、それ程大柄では無いため、技巧派投手としてやって来ました。

だからこそ、それ程身長が変わらない速球投手には、思い入れが強いです。今後も、我々うちな~んちゅを魅了する速球を投げ続けて欲しいと思います。

チバリヨ~、健人!

 

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