巨漢右腕千葉でチバッてます

巨漢右腕千葉でチバッてます

2016-07-15

大平 山人(おおひら やまと 宮古と内地を行き来する野球好きの料理自慢)

浦添工業時代、運天(元日ハム)とWエースとして注目され、その後、第一工業大学に進学し、今年から千葉のかずさマジックでちばっている巨漢右腕、それが比嘉です。

高校時代から、巨漢と言われていたのですが、最近はだいぶ絞ったようです。

大学時代まで、体重は3桁をゆうに越えていたのですが、最近の公式体重は93kgだそうで、実際に観てみると、ゆくしでは無く、本当にその位に思えます。

特に、最近はウェイトトレーニングに力を入れているのか、相当筋肉質になり、お腹も凹みました。ただ、筋肉は脂肪に比べて重いので、体重は見た目の変化程は減っていないのかも知れません。

 比嘉の決め球は、昔から直球です。スリークォーターから、若干スライドする140km後半の直球をテンポ良く投げ込みます。

この世に、「重い球」等は存在しないのですが、日本人に根強く都市伝説として残っているため、あたかも体重のある比嘉が投げる球が、重い球であるかのような勘違いで萎縮している所に、右打者の外角に若干起動の変わる直球が来るため、右方向へのゴロが多いのが比嘉の特徴でもあります。

 普段の比嘉が、どんな~ニ~セ~(若者)なのか、筆者は知らないのですが、試合に関しては、どんな危機的状況下であっても、臆すること無く、闘志を全面に出して抑えると言う印象が強いです。高校時代から、数々の修羅場を潜って来た比嘉だからこそ、普段は物静か、もっと言うと、内気なのかも知れません。しかし、一度マウンドに登れば、常にスウィッチオン。安心して観ていられます。

 直球には充分な魅力のある比嘉ですが、変化球に更に磨きをかけることによって、エースの座が近づくと思います。今の所、スライダーとフォーク位しか、自信を持って投げることのできる球が無いように思います。フォークは、SFF気味の、落差の小さな物です。

ここで、チェンジアップなりスローカーブなりを試合で使用可能な位に磨き上げれば、直球の威力が更に引き立つと思います。あくまで勝負球は直球で、それを活かすための変化球。それの変化球の取得を望みます。

 かずさマジックは社会人の名門です。関東に本拠地を置くため、対戦相手に事欠くこともありません。だからこそ、全国から腕に覚えのある猛者た~が集まって来ます。その多くは、将来プロを目指す者です。

当然、比嘉もその気持ちはあるのでしょうけれど、ブ厚い選手層を誇るチーム内で、まずはエースの座を奪い取ることが重要です。大学は内地で過ごした比嘉は、食事やことば等、沖縄と異なる環境での生活や野球は、慣れていると思います。ですから、新人からエンジン全開で野球ができると思います。

 浦添工業時代、あの運天を抑え、背番号1を背負った比嘉。高校大学と、遅咲きの印象があった比嘉ですが、最後には大輪の花を咲かせていました。社会人になっても、まぎ~でちゅら~な花を咲かせてくれることを期待します。

チバリヨ~、元樹!

 

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