駿足巧打でプロを狙う

駿足巧打でプロを狙う

2014-10-11

大平 山人(おおひら やまと 宮古と内地を行き来する野球好きの料理自慢)

 沖縄尚学の赤嶺と言えば、今年の春夏を沸かせた主将の赤嶺が真っ先にピンと来ると思いますが、2005年の春夏連続出場をした時にも、注目の赤嶺がいました。高校時代は、投手としても活躍しましたが、日本大学進学後は野手に専念。高校時代は内野も守りましたが、その駿足をかわれ、外野に定着しました。2年生からはレギュラーに定着し、毎季4割近い打率を記録し、1部リーグ昇格の原動力になりました。2年生の時には、本塁打を3本放ち、長距離砲への転向も匂わしたのですが、試行錯誤の末、元々の中距離打者に専念することにした模様です。

 大学卒業後は、社会人の名門NTT西日本に入社し、硬式野球部に所属しています。その売りは、何と言っても駿足。50m5.5秒と言われる超駿足で、長打と思われる打球に難なく追いつき、ファインプレーにも見えないような安定した捕球をします。また、堅実な打撃にも定評があり、本塁打も狙える中距離打者として、磐石な体制を整えています。毎年、ドラフト候補に挙がるのですが、入社5年め、今年こそ指名されて欲しいと思います。欲を言えば、あれだけの駿足であり、出塁率も高いのですが、意外に盗塁が少ないように思います。無論、2塁打が多いため、3盗を狙うべき機会が多いと言うこともあるのでしょうが、内野ゴロが安打になる足、もっともっと使って、スカウトに「赤嶺ここにあり。」を表現して欲しいと思います。

 高校時代、3年春の九州大会決勝戦で、柳ケ浦を4安打完封した肩は健在で、今でも外野から、矢のような返球を返します。この肩と足で、守備については充分にプロで通用する実力があると思うので、残る仮題は打撃のように思います。都市対抗等で見る限りなので、それほど多く見た訳では無いのですが、速い球には滅法強いのですが、変化球に泳いでしまうように見えます。ここを克服し、盗塁を増やすと共に、累上で相手に圧力をガンガンかけるようになれば、プロ選手赤嶺誕生が、俄然明確に見えて来ると思います。

 沖縄尚学が注目された今年こそ、OBである様々な選手も注目され、より一層沖縄の野球が活気付けば良いと思います。

わいど~、慎!

 

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