ロケットスタート成功

ロケットスタート成功

2016-05-15

大平 山人(おおひら やまと 宮古と内地を行き来する野球好きの料理自慢)

 糸満から専修大学に鳴り物入りで進学した池間。元々、守備には抜群の安定感がありましたが、入学早々に試合に出場し、打撃も校長です。正にロケットスタートが成功した感じです。

 50m走が6秒台前半と言う駿足を斎藤監督に買われ、初先発では1番打者を任されましたが、その期待に充分応える3安打を放ちました。

しかし、斎藤監督は、予想外の活躍等とは言わず、「あの位は、やってくれると思っていた。」と、これ以上無い称賛を送っています。

最初の頃こそ、いわゆる守備固めで起用されていましたが、これだけの打撃も見せられてしまうと、当然先発で、レギュラーでと言うことになります。

しかし、当然のことながら、これだけの活躍をすれば、相手から注目されます。より厳しい攻めが続くと思います。しかし、1流と言われる選手は、皆通る道であり、それを克服してこそ、3年後の秋のドラフト会議での指名が見えて来ると言うものです。

 高校時代は、駿足を持ちながら、長打力も誇っていた池間。果たして、大学に入ってからの進む道は、長距離砲なのか、中距離離砲なのか、とても楽しみです。

見た目としては、全盛期の王貞治のような体型ですので、最近の長身で筋骨隆々タイプの長距離打者とは異なります。

しかし、その強靱な体から放たれる打球は、グングン伸び、更にその駿足と相まって、外野の正面にさえ飛ばなければ、ほとんどが長打になります。

更に、高校時代は、3盗が多かった池間。現在は、大学の投手を観察研究の最中と思いますが、近い将来、縦横無尽にダイヤモンドを駆け回り、盗塁の山を築くことを期待しています。

 去年の夏、甲子園への道を絶たれた後に、久々に東都リーグで観た池間の印象は、「肩が強くなったやっさ~。」です。元々、補給の技術、打球への対応には定評がありましたが、送球の速度が一段と向上したと思われます。

併殺も、深い当たりをアウトにすることも、今の池間ならば、造作も無いことのように思えます。

本当は、物凄く高度な守備を何ごとも無く、普通の守備でさばくように見せてしまうその技術は、観客は元より、チームメイトも、全く「ヒヤッ」とさせずに、緊張や動悸を招くこと無く、常に最高の状態で守りを行えるように思います。

 大学生活の4年間、好不調の波は当然あると思います。技術的、精神的、肉体的に、常に最高の状態を維持することは、並大抵のことではありません。

学生ならば、試験もこなさねばなりませんし、内地で視野を広げることも必要と思います。ですから、これから重要なのは、不調になった際の対処であると思います。

理想的なには、実は不調でありながら、相手にそれを悟らせないことだと思います。それには、経験と、名門専修大学のスタッフの助言が必要と思います。

この最高の環境を是非、余すこと無く活用して欲しい。そして、それができるだけの能力が、池間には充分備わっていると思います。

 これからも、東都リーグで活躍し、その勇名を沖縄に届けて欲しい。チバリヨ~、誉人!

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

県外でもチバリよ~!:ロケットスタート成功 トップに戻る