バットの真芯

バットの真芯

2016-12-15

よく、「バットの真芯で捉えた打球が飛んだ。」と言いますよね。所で、「バットの真芯」って、何ね?漠然とした概念では、「そこに当たると、打球が良く飛ぶ所。」「そこに当たると、手への衝撃が飛躍的に少なくなる所。」と言う具合で使っていると思います。

やしが、野球解説者何かがさ~、打席から離れた所で観ていてから、「真芯に当たった。」ってわかるものかね~?いや、それ以前に、「真芯」って言っている場所がどこだって、明確に指摘できるのかね~?

バットの真芯とは、筆者の定義では、「そのバットの重心(のある所に1番近いバットの表面)」です。バットに働く質量の中心点であり、その部分で力を球に与えることによって、同じ力でバットを振るならば、1番効率的にその力を活用することができる部分です。

バットは棒状ですから、バットの真芯は、この棒に輪のようにつながる線で表すことができます。金属バットの場合は、基本的にこの線上のどこで打っても同じですが、木製バットの場合は、そうは行きません。

一般的には、バットに刻印されてあるマークの反対の部分で打つと、バットが折れ難いと言われていますので、このバットの重心を通る輪で、マークの正反対の一点こそが、木製バットの「真芯」と言えます。

では、このバットの重心の位置って、どんな~して探すべき?実は、簡単に探せます。バットを水平にしてから、両手の人指し指だけ伸ばして、その上に、グリップと先っぽの適当な位置を乗せます。

して、人指し指を伸ばしたまま、両手を徐々に狭めて行く、つまり、バットの真ん中辺に持って行きます。やってみるとわかるのですが、右手の人指し指がある程度動くと止まり、次ぎに左手の人指し指が動きます。

大きな加重のかかる指には、より大きな摩擦力が生じてから動き難くなって、お互いの指の加重が等しくなるように指が進んで行きます。して、2本の指がぶつかった所。くまやさ(ここです)!ここが、重心の通る輪の位置、真芯の位置です。

さて、真芯の場所がわかったら、次は効率的な練習方法です。

真芯の位置に、チョークやらクレヨンやらで印を着けてから、打撃練習を行います。ボールが当たれば、その印が消える訳ですから、真芯に当たったのか否かが、すぐに目に見えると言う訳です。

バットによって、真芯の位置は異なりますので、練習や試合で使うバットに、真芯の位置を着けておくことも、効果的と思います。それぞれのバットで異なる真芯の位置で、的確に投球を捉えるためには、これもう練習しかありません。

でもさ~、練習で、どの位置で打てば良いのか見える訳ですから、効率的な練習は可能と思います。

さて、話は戻って、テレビ何かの野球解説者やアナウンサーが、「真芯に当たった。」って言っていますが、そんな訳で、真芯の場所は1本1本違う訳ですし、スローでリプレイしたのを観ながらならいざ知らず、投球がバットに当たっている時間で、真芯に当たったのかどうか等、筆者はじぇったいにわからないと思います。

つまり、それ程この真芯と言うのは、重要で難しい部分ですから、安易に使ってはならない言葉であると思います。ですから、真芯の位置、重心の位置を理解し、そこに投球を当てる練習をしてから、胸を張って「真芯に当たった。」って言いましょう。

言葉の重みが、全く違うハズよ。

 

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