まじない野球

まじない野球

2016-02-15

先日、衝撃的な会話を耳にしました。かい摘んで言うと、「私は血液型がAで繊細な性格なので、2番打者を任されている。」とのことでした。監督が冗談で言ったのか、その人がゆくし言ったのか不明ですが、ゾッとしました。

日本人だけで無く、世界中に占い好きな人はとっても沢山いますが、それを野球に適用し、勝ったと言う話は、1回も聞いたことがありません。

日本人に話を集約すると、まず真っ先に出るのが血液型占いですよね。何て?A型は繊細で優れた人間?B型はデタラメでどうしようも無い人間?そんなこと、ある訳無いです。

血液に含まれる因子によって、性格が決まることはありえません。

単に、日本人に1番多い血液型であるA型を優れた血液型と定義し、3番めのB型を劣った血液型にしたと言う、何ともバカバカしい理由です。

筆者が学生時代は、1番少ない血液型であるAB型が虐げられておりましたが、対象が少ないと面白みに欠けたため、3番のB型に矛先を換えたと言う、非常に理不尽な理由で、現在はB型が虐げられています。

性格は、育った環境で決まります。血液型何ぞは、全く無関係です。ですから、送りバントの機会が多かったり、様々な状況に応じた打撃を要求され、緻密な性格を要求されると言われる2番打者に、単に血液型がA型だと言うだけで選手を抜擢するチームには、勝利等ありえないと思います。

その会話を聞いていた相手が、「A型だったら、2番打者に打って付けだね。」等と相槌を打ったことも、ゾッとした感覚に拍車をかけました。

やしが、「そんなことは無い。血液型によって、性格の傾向はある。」と、おっしゃる人もいるかと思います。

では、試しにさ~、血液型を聞かれた時に、自分と違う血液型を言ってみると良いさ~。じぇったいに、「だと思った。」って答えが返って来るハズよ。筆者は、聞かれた時には、いつも気分でゆくし血液型を言っていますが、ゆくしがバレたことは、1回もありません。

それから、頻繁に目や耳にするのが、試合の時に、「テレビで、今日のラッキカラーは赤って言っていたから、赤いハンカチにしたさ~。」と、朝の情報番組の占いを真に受けている人た~です。

そんな、赤いハンカチをわざわざ探す時間があるならば、素振りの2~3回すればいいハズよ~って思います。

朝の情報番組の占いをよ~っく見てください。「部屋を掃除すると、気分が爽快になるでしょう。」「過度のお節介は、相手に嫌われます。」等々、当たり前のことを有名芸能人が言っているだけだのに~。

え、こんなんだったらばさ~、「ぜんざいを食べると、口の中が甘くなるでしょう。」って言っているのと、じぇんじぇん変わらんやしぇ。ですから、その程度の話でしか無いのです。

野球で必要なのは、こんな占いや、まじないによる助力では無く、あくまで実力です。普段の練習や体調管理、これらによって、勝利にたどり着くことが野球です。

ただし、筆者は、今野球をすることができることに感謝することは必要と思います。学生ならば、親等、授業料を出してくれている人に感謝し、社会人ならば家族に感謝する。

そして、今、こうして野球ができる所に存在していることをご先祖様た~に感謝する。いや、感謝しても、別に不思議な力が働いて、試合を勝たせてくれる訳はありません。

ですが、まぁ、精神論ですが、練習でも試合でも、苦しい状況に陥った時に、頑張る原動力になると思います。無死満塁のピンチの時、妻への感謝の気持ちを思い出し頑張る。9回2死走者無しの時、笑顔で送り出してくれたおば~の笑顔を思い出し、感謝して頑張る。自分のためにも頑張れるのですが、日本人ならば、うちな~んちゅならば、世話になった人のためだったらば、更に頑張れるハズよ~。

沖縄には、ノロから派生したユタと言う風習が根付いており、身近に感じている人は沢山いると思います。最終的には、個人の判断、個人の自由です。ですが、チームプレイの野球に、実力が全てである野球には、持ち込まないで欲しいと思います。野球に、まじないは不要。実力あるのみが、筆者の変わらぬ思いです。

 

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