冷房と健康

冷房と健康

2016-10-15

寝苦しい日々が続いていますよね。内地と比べて、夜はそこそこ気温が下がるとは言っても、湿度が高いし、翌日の試合や仕事や勉強を有利に進めるためにも、睡眠は重要です。

そこで良く耳にするのが、「冷房は体に悪いから、極力使わずに我慢しているさ~。」と言うことばです。

じゅんに(本当に)冷房は体に悪いのでしょうか?

 その前に、「夏バテ」と言うことばがありますよね。夏は体力を消耗し、バテバテになる。冬は、汗をかかないから、体力の消耗が少なく快適。そんな印象がありますよね。

やしがよ、体力は寒い時の方が、より多く消耗します。鳥類や、わった~哺乳類は、恒温動物と言い、体温を一定に保ちながら生命活動を営んでいます。寒くて、ある一定温度以下の状態が続くと、凍死してしまいます。

このため、気温が低い時は、外気に体温が奪われるため、体はちばって体温を保とうとし、より多くの体力を消耗します。

 次に暑い時ですが、わった~も含め生き物の体は、皆等しくタンパク質でできています。して、このタンパク質ですが、料理をしたことのある人ならばわかると思いますが、加熱すると、見た目が変わってしまいますよね。このことを「変性」と言い、タンパク質が壊れてしまうことを意味します。

鍋に入れて加熱する程では無いものの、人間の体も、40度も50度もある中で長時間いると、体を作っているタンパク質が壊れるか、壊れないにしても、正常に動かなくなってしまいます。

そのため、暑いと汗をかいてから、その汗が蒸発する時に体から熱を奪うことを利用し、何とか体を作っているタンパク質を壊さないようにしようとします。

 と言うことで、人間は、ある範囲内の気温の中にいることが、健康を維持できる訳です。

ですから、冷房を過剰にかけ、ひじゅる~な状態に長時間いれば、それは当然体に悪いことになるのですが、冷房が体に悪いと言う都市伝説を信じてから、暑い部屋に我慢していことも、同じように体に悪い訳です。

え、そしたらさ~、病院や診療所に行ってみれば良いさ~。冷房が体に悪いのであれば、病気や怪我で、体が弱くなっている人がいる医療機関では、じぇったいに使わないハズなのに、夏場はどこの医療機関でも冷房を入れ、快適な状態になっていますよね。

 風通しの良い部屋ならば、窓を開けて網戸にして寝るのも上等ですが、沖縄は夜でも急に激しい雨が降って来るし、虫やや~る~(ヤモリ)が部屋に乱入して来るのも、気になりますよね。

そんな心配があってから、グッスリと眠れないのであれば、適切な温度に設定し、冷房を使った方が、健康面生活面の両方で上等なのは明らかです。

 それから、最近の空調機器は、除湿のみの機能がある物も増えて来ましたが、これまた良く耳にするのが、「冷房だと強過ぎるから、健康のため(ソフト)ドライにしているさ~。」です。

何となく、「冷房」よりも、「ドライ」の方が、体に優しい気がしますよね。ましてや、「ソフト」等と言うのが着くと、益々そんな~気になりますよね。

やしが、これは大きな勘違いです。除湿専用器って、今は結構出回っていますよね。除湿専用器を動かすと、どんな~なりますか?部屋は決して涼しくなりませんよね。却って、部屋の温度は上がりますよね。あり?でも、空調機のドライを点けると部屋の温度が下がるのが多いですよね。

はっさ、何でね?それは、空調機のドライの多くは、除湿だけでは無く、冷房しながら除湿をしているからです。つまり、部屋の温度を下げるのに加え、更に空気中の水蒸気を減らして体から蒸発する汗の量を増やし、単なる冷房よりも、遥かに体を冷します。冷え過ぎになる可能性が高いので、ドライを使う時は、より温度設定に注意する必要があります。

 沖縄は高温多湿の海洋性亜熱帯気候の地です。ですから、暑さと、冷房と上手に付き合って行くことが必要と思います。冷房は体に悪い何て言ってから邪険に扱うことはせず、睡眠を充分に取ってから、練習も試合も上等コンディションで臨みましょう。

 

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