仲座一輝
仲座一輝
2015-03-14
NPB12球団ジュニアトーナメントに出場
「子供たちが"プロ野球への夢"という目標をより身近に感じて欲しい」という考えのもとに、(社)日本野球機構(NPB)とプロ野球12球団が、2005年から開催している小学生の軟式野球大会、NPB12球団ジュニアトーナメントが昨年末の12月28日から30日まで 福岡ヤフオク!ドームで開催された。この大会に、横浜DeNAベイスターズジュニアのメンバーとして志多伯ファイターズの仲座一輝くんが出場した。仲座くんは2番ショートで出場、3試合で打率5割とヤフオク!ドームで躍動、ベイスターズジュニアの3位入賞に貢献した。
参加者660人の中から、選考会を通過。メンバー入りを果す。
「去年、島袋くん(古蔵ファイターズ・東京ヤクルトスワローズジュニア)のことを知って、僕も出たいなと思って、お父さんに相談しました」。そして、12球団中で唯一全国からメンバーを募集していた横浜DeNAベイスターズジュニアチームの選考会に参加し、見事18名のメンバーの中に選ばれた。夏休みに行なわれた横浜の選考会には、なんと660名が参加。第1次で約100名に絞られ、第2次で約60名、さらに第3次で30名とふるいにかけられ、最終の第4次選考で18名が決まった。「第1が、ノック、50メートル走、遠投で第2がノックとバティング。3、4は、実戦で 試合形式でした」と仲座くん。志多伯ファイターズは投手と捕手を兼ねていたが、5年生までは内野手。選考会には内野手として参加した。持ち前の俊足、強肩で第一次選考会を突破した仲座くんは、実戦形式となった第3次、第4次でも結果を残し、晴れて横浜DeNAベイスターズジュニアのメンバーとなった。
横浜DeNAベイスターズジュニアの練習に参加
選ばれたメンバーは、年末のNPB12球団ジュニアトーナメントに向け、9月からチーム練習を始めた。仲座くんも毎週末、横浜で行なわれた練習に参加した。
自らを「恥ずかしがり屋」と称する仲座くんが、チームに入って最初に言われたのは『声が小さいから大きい声を出すこと』。そして大きな声を出すように努め、今は「挨拶が自分からできるようになった」と仲座くん。ベイスターズジュニアに入ったことで自分が変わったこととして、いの一番に挙げた。チームでは、主にサードとショートのポジションを練習。投内連携の練習も初めて経験した。仲座くんが、守備で指導されたのは「捕ってすぐ投げるんじゃなくて、捕ったら足を使ってゆっくり投げる。落ち着いてやる」こと。それまでの仲座くんは、アウトを取るという意識が強すぎてあわてていたという。しかしコーチの『捕ってゆっくり投げたら肩が強いからアウトになるよ』とのアドバイスを実行すると実際にアウトに出来た。「習って、それでエラーが少なくなった」と守備で成長できたこと喜んだ。また、チームのメンバーの家に泊めてもらって、そこでいっしょに自主練習することもあったといい、新しい友達との交流も深めた。
レギュラーを取り、大会で活躍
「最初は、自信はあまりなくて。練習試合に1試合以外は全部出してもらったので、最後らへんは大会に出られるかなと思うようになりました」。仲座くんは、練習試合で結果を残し見事、2番ショートの座を勝ち取った。NPB12球団ジュニアトーナメントは、福岡ヤフオクドームで12月28日から30日まで行われた。ベイスターズジュニアは、予選リーグ初戦で広島ジュニアと2対2の引き分け、次戦の中日ジュニアに10対4と勝利、決勝トーナメントへ。準決勝ではジャイアンツジュニアに3対2と惜敗。惜しくも3位となった。「大会のとき結構緊張したけど、楽しかったです」。大会の前の日に、ヤフオクドームを見学。グランドから見たドームの
でかさに圧倒されつつも、「明日はここで試合をするんだなー」と気持ちも高まったという。そして臨んだ大会3試合では打率5割の活躍をみせた。プロ野球の選手が宿泊するホテルと同じホテルに泊まって、楽しい思い出となった。
中学で新たなチャレンジ
中学は、硬式の大矢ベースボールクラブに入部する。志多伯ファイターズでは、投手と捕手を務めていたが、もともと内野手志望。中学では内野手に専念するという。そして左打ちにも再び取り組み始めた。5年生までは両打ちだったという仲座くんだが、6年生では右打席だけに立った。しかし、俊足を活かすために、最近から左打席でバントやエンドランの練習も始めている。大好きな阪神の大和選手や西岡選手のようなプロ野球選手になる夢を追いかける。