嘉数駿・眞榮平大輝

嘉数駿・眞榮平大輝

JR東日本注目の2名

2015-03-14

昨日までの雨もすっかり上がり、風は強いものの、ティーダ(太陽)の光が燦々と降り注ぐ中、宮古に合宿に来ているJR東日本が、日本通運と練習試合を行うとのこと。これに行かずして、何にゆくべきか~!特に、JR東日本には、八重山商工春夏連続出場時の選手の1名である嘉数選手と、興南春夏連覇時の選手の1名である眞榮平選手がいます。応援とインタビューをしにうかがいました。

練習試合は、嘉数選手がセンター前の安打を2本、眞榮平選手もセンター前の安打を1本放ち、1-0でJR東日本が先行し最終回を迎えましたが、最終回裏、逆転サヨナラ満塁本塁打を食らい、1-4で敗退しました。劇的な幕切れでしたが、うちな~んちゅ2名は、充分に存在感を示せたと思います。

試合後、お疲れの中、インタビューに応じてくださった2名には、感謝いたします。

大平「今日はお忙しい中、時間を割いて頂き、ありがとうございます。早速ですが、お2人の今年の抱負目標を教えてください。」

嘉数 「まず第1は、今年こそレギュラーを取ることですね。そして、出る大会全てで優勝することが目標です。」

眞榮平 「自分は新人ですので、まずは1試合でも多く出場することです。そして、レギュラーを獲得し、チームの勝利に貢献できればと思っています。」

大平「今日の試合を観ていると、お2人共上々の仕上がりに感じました。1年と言う、長い時間ではありますが、この調子を維持できれば、レギュラーの座は確実に見えましたが。」

嘉数 「いえいえ、非常に厚い選手層ですので、そんなに簡単にレギュラーの座は取れないと思います。思いまずが、頑張って行こうと思います。眞榮平は、ホームランをガンガン打つとか言えよ。」

眞榮平 「いやいや、自分はそんな.....。」

大平「レギュラーに定着すれば、沖縄に伝わる情報量も増えるので、沖縄の皆が喜ぶことは確実なので、是非頑張って欲しいと思います。所で、お2人は、高校時代に非常に厳しい練習を経験し、大学も名門で鍛えられて来たと思います。眞榮平さんは、社会人の野球を経験して未だ間は無いと思いますが、高校,大学,社会人の野球の違いがあれば教えてください。」

嘉数 「学生野球と社会人野球の1番の違いは、切り換えだと思います。午前中業務をし、練習が始まると野球に切り換える。学生の時は、授業を受けながら、野球のことを考えたりもできましたけど、仕事でそれをやってしまうと、周りの皆、ひいては、お客様に迷惑をかけることになってしまうので、業務中は業務に集中しています。で、野球になれば、今度は頭の中を全て野球に切り換える、と。ここが1番の違いと思います。」

眞榮平 「自分は、1球の重みが違うと感じました。確かに、学生時代も、真剣に真面目に野球に取り組んでいたと思うのですが、社会人はそれよりも遥に1球に込める思いと言うのが違うなと感じました。」

大平「何と言うか、学生時代は、こちらがお金を払って野球をしていた訳ですが、社会人になると、お金をもらって野球をする訳ですので、そこいら辺の意識は当然違うと思いますが、やっぱり強く感じましたか。」

嘉数 「それはもう。好きな野球をして、お金をもらう。まぁ、社会人野球ですから、野球以外の業務も行っていますが、野球があったからこそ、この1流企業に入れたとも思いますので、常に感謝の気持ちは持って、練習に試合に臨んでいます。」

眞榮平 「自分は未だ未だ加わったばかりですが、高校、大学、社会人と、順々にステップアップして来て、今回は特に大きな環境変化と思っています。環境もそうですが、気持ちの上でですね、今までよりも、更に深く感謝の気持ちを持つようになりました。」

大平「強豪チームで、非常に選手層の厚いJR東日本ですから、そこいら辺の、社会人としての礼儀等についても、徹底されているのでしょうね。素晴らしいと思います。さて、話は変わりますが、私が思うに、お2人は高校時代から怪我と縁遠い所にいたと思うのですよ。残念ながら、怪我に悩まされている人がいると思います。そんな人達のために、もしも、何か怪我に対する対処法等があれば教えてください。」

嘉数 「自分は、基礎を徹底することを重要視しています。特に冬ですね。冬に、基礎体力や、柔軟性等の、体を動かす上での根幹になる部分を徹底的に鍛えて来ました。その上で、高度な技術等を身につけたり磨いたりしています。基礎の部分ができていないのに、高度なことをしようとすると、どうしても体に負担がかかり、それが怪我につながると思っています。しっかりとした土台を作ってから、その上での野球だと思っていて、それを実践して来ているので、怪我が少ないのかなと思っています。」

眞榮平 「自分は、高校の頃は、怪我とかそんなことは特に考えず、ただがむしゃらにやって来ました。それで特に大きな怪我をしなかったので、まぁ、運が良かったのと、親が丈夫な体に産んでくれたんだと思っていました。ですが大学に入ってから、トレーナー等の、それぞれの専門家の人達と接する機会が増え、非常に参考になると共に、様々な部門の人連携し、健康維持やチームの勝利につながることを知りました。ですので、大学以降にも怪我が少ないのは、その連携のおかげだと思っています。」

大平「なるほど。基礎体力の強化と、専門家との連携による怪我からの回避ですか。ついつい、素人考えで無理してしまい、それが蓄積されて大きな怪我につながることがるので、重要ですね。ですが、それもこれも、強い精神力、信念があればこそできることだと思います。さすが、昔から鍛えられて来たお2人ですね。さて、嘉数選手、今年からは同郷の眞榮平選手が同じチームに入った訳ですが、それについてはいかがですか?」

嘉数 「それはもう、同郷の人間がいると、色々楽しいですし、心強いですよ。ちょっとしたうちな~口や、子供の頃の話題等、今までは、したくともできなかったことができると思うと、わくわくします。」

眞榮平 「自分も、身近な先輩に、うちな~んちゅがいると、とっても心強いです。」

大平「JR東日本は、様々な全国大会の常連ですから、沖縄のチームや、うちな~んちゅが所属しているチームとの対戦があると思います。その時に、どちらを応援したら良いのかわからない~と言うような、嬉しい悲鳴を沢山上げることができることを期待していますね。」

嘉数眞榮平 「頑張ります!」

 未だ2月の練習試合でしたが、投手は剛速球をビュンビュン放り込み、打者も全力疾走。正に、実践さながらでした。恐らく、調整よりも、レギュラー取りの意味合いが高いためなのかと、邪推してしまう程の緊張感と真剣さを感じました。そんな中で、1番遊撃手として先発した嘉数選手と、4番指名打者として先発した眞榮平選手。きっちり結果は出せたと思うのですが、ブ厚い選手層のJR東日本でレギュラーを取るためには、未だ未だ関門があるとおっしゃっていました。え~?あんなに上手だのに~?筆者とは、全く次元の違う世界で野球に打ち込む2名。憧れであり誇りです。嘉数選手のように、あんなに上手に打球をさばけたら。眞榮平選手のように、あんなに力強い打球を放てたら。そう思って、練習に打ち込む沖縄の野球大好きな子供達や大人達が、2名の背中を押してくれることと思います。嘉数選手には、八重山の皆さんの思いも加わり、眞榮平選手には、紫紺と真紅の優勝旗を見た人達の思いもきっと加わるハズ。

 今年、初めて春の合宿に宮古に来てくださったJR東日本。今回の合宿が有意義な物となり、全国大会でも旋風を巻き起こし、そして、来年以降も宮古で合宿してくださることを期待します。

 お2人の姿がテレビや新聞を賑わせてくれることを信じています。ちばりよ~、嘉数選手!ちばりよ~、眞榮平選手!

Profile

嘉数駿 (かかず しゅん)

1989年12月 7日生まれ。172cm・72kg。八重山商工高校→駒澤大学→JR東日本

Profile

眞榮平大輝(まえひら だいき)

1993年3月21日生まれ。180cm・86kg。右投左打。興南高校→明治大学→JR東日本
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