狩俣達也 / 社会人選手録:沖縄電力 狩俣 達也 かりまた たつや
狩俣達也
社会人選手録:沖縄電力 狩俣 達也 かりまた たつや
2015-03-14
九州地区ベストナインは2年連続3回目の受賞
都市対抗野球九州地区予選での大活躍を始め、日本選手権九州予選、JABA九州大会と九州地区の3大会において 10 試合 38 打数 15 安打 6 打点(打率 3 割 9 分 5 厘)の成績を残した狩俣選手は、日本野球連盟九州地区連盟の2014年度ベストナインを受賞した。狩俣のベストナイン受賞は2010年、2013年に続き2年連続3度目となった。 「昨年は選手10年目、ちょうど都市対抗の九州予選も沖縄で初めてやった年でした。ベストナンってあまり考えていなかったのですが、良い成績が残せたかな。良かったですね」と振り返る狩俣選手。しかし、シーズン当初は極度の不振にあったという。「出だしがあまり良くない状態からはじまって、バッティングの改造っていったら大げさですけど、悪い状況ながらもうまく変えながらずっとやっていって、都市対抗予選はうまく結果が出たかなって感じでしたね。それまでは全然ボールが小さく見えました(笑い)。選手権は初戦で負けてしまったので打席もなかった。JABAは3試合で3本くらい。そこまでは普通だったのですが、都市対抗が一番(ベストナイン受賞に)響いたかな。都市対抗予選は、一番試合数も多くて打席数も多かったので」。都市対抗九州地区予選での大活躍がベストナイン受賞に結び付いた。
沖縄で初めて開催された都市対抗九州地区予選での活躍
「全部で7試合、こなしましたね。今までやったことのない沖縄の地元での九州予選だったので、どんな感じになるのかが分からなかったのですけど、すごいお客さんの数が入っていて。ここまで応援してくれている人が、いっぱいいるのだと思ったら、やっぱり打たないといけないという感じで。そこで応援してくれる人がたくさんいたおかげで、あれだけの結果を残せたし、第三代表の決勝戦でうまくホームランを打つこともできた。あのホームランが一番自分の中で印象が強く残っていますね」。都市対抗九州地区予選での狩俣選手の打率は5割2分。「その時は今までにないくらいに調子が良かった」そうだが、大勢のお客さんの後押しがあって結果が残せたことを感謝した。そして2年連続の都市対抗本戦への出場。「うまく何もかもがかみあって2年連続出場という形にはなったんですが、全国で打ってないんで去年。調子は悪くはなくて、それなりに良い当たりも打っていたのですが、正面だったりとか。運もあると思いますが、そこを次に大きい大会で活かせれたらなと思います」と話す狩俣選手は、全国大会で結果が出ず、チームも一回戦敗退したことを反省材料にあげた。
何においても『変化』することを意識する
狩俣選手はバッティングに対して、常に進化することを追い求めている。「毎年変えることを常に変えることを意識してやっています。あまり同じことをやるっていうか固定したくないんです。ピッチャーも皆変わるし、自分の体調もかわってくるし、何かしらどんどん新しく変えていかないと、絶対にそのレベルに付いていけないと思っています」と話す狩俣選手はバッティング練習も同じように打っているという感じではなくて、一球一球全部変えて打つという。「しっくりくるポイントを少しずつ見つけ出していって自分のバッティングをつくるって感じなので、たとえばポイントの位置を変えたりとか、振る軌道を変えたりとか、何かしら一球一球常に変えて打ちます。ほんとにしっくりきたものを引っ張ってくる感じで、とりあえず試してみようと全部試していって自分にあっているなと思うのだけを引っ張る感じですね」。とにかく昨日の自分、今の自分と変わることが信条だ。「野球って一回一回全部違うので、全く同じって絶対無いじゃないですか。何もかもに対応できるように常に変えてやっていくっていうことが、自分の今の成績に残っているものなのかなと思っています。変えることを大事に、常に変化する、変化です」。狩俣選手の変化に対する考え方は野球だけではない。「ほんとに単純な話ですが、駐車場に向かって歩く場所も変えたりするんですよ毎日。何か今日変えようという感じで。何かをちょっとでも変えて新しくしていく感じですね」
フルスイングが目標
「常にフルスイングという自分の目標があります。本当にフルスイングができれば結果は自然とついてくるだろうなと思っています。絶対初球からフルスイングで打ってやるっというイメージをちゃんとできていたらある程度結果は残るのですが、いろいろと調子の問題で狂ってくるってきたときに、その気持ちがなくなってきてあまり調子が上がらないことが多いので、常に気持ちを切らさずに思い切りフルスイングするというのを心がけてやっていきたいなって思っています」。10年もの間、主軸に座る狩俣選手でもメンタル的な部分で振ることを躊躇してしまうことがあるのだ、それを克服することが目標という。