「いつもありがとう」そんな父母の方々の声が嬉しい

北谷高校野球部マネージャーのお仕事

2014-09-11

「いつもありがとう」そんな父母の方々の声が嬉しい

「アナウンスはタイミングが難しいけど楽しい」と、仲宗根愛梨(あいり)さん、島袋杏里(あんり)さんの二年生コンビは口を揃えた。「ボックスに立ってからピッチャーと勝負をしている最中、名前を言われると気が散るよね。でも入る前に名前を呼ばれたら選手もヨッシャー!と気合が入る」など、高野連の先生方が親切に教えてくれるのだ。

北谷中野球部でマネージャーを務めていた愛梨さんは「選手のプレー姿やチームの勝利の瞬間が大好き」と目を輝かせる。今年、一年生マネージャーが3人入部したのだが、残ったのは崎原李美(りみ)さん一人。「寂しかったけど、一度やると決めたらやり抜く性格なので」と、はにかんだ。他の高校に漏れず、彼女たちの中でも何キロもあるキーパーを運ぶ仕事は重労働だ。「台車が壊れちゃって」と、氷が溶けやすい暑い日は、その細い腕と肩にムチ打って部員たちのために何度も往復している。そんな彼女たちのささやかな楽しみがお喋りだ。「時間にして数分なのだけど、フリーバッティングの時にストップウォッチを持って時間を計る間に3人で色々話す」と杏里さんが笑えば、愛梨さんは「トスバッティングの時にバット貸せて!とボールを打たせてもらうときも楽しい」と、目下部員とのコミュニケーションもエンジョイ中だ。

マネージャーをやってて良かったことを尋ねると「負けるときが多いけど、だからこそ勝ったときは嬉しい」(李美)。「父母から『暑いのに部員たちのためにありがとう』と、声を掛けてもらえたときは胸が熱くなる」(愛梨)。

どんなに高価なモノよりも尊いその声援と笑顔で、彼女たちは今日もナインを支えている。

 

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