北谷中学校野球部マネージャーのお仕事

北谷中学校野球部マネージャーのお仕事

2015-05-15

野球部が、私たちに笑顔と夢を与えてくれた

現在、球陽高校野球部でマネージャーを務める渡久山若菜さんと兄が同級生という棚原怜奈さんは、北谷ドラゴンズの頃から声を掛けてもらった若菜さんに憧れを抱くようになり、野球部のマネージャーをやってみようと思った。

普段の学校生活では中々言われることのない「ありがとう」の言葉だが、キーパーの飲み水を作ってあげた部員たちから感謝の「ありがとう」を聞けるのはマネージャーだからこそと笑みを浮かべる。

だが、辛いこともある。

他の女子から、野球部のマネージャーになるなんて、好きな男の子が居るのでしょ、と、からかわれることも。

「そんなことないのに」と、このときばかりは顔を伏せてしまった。

一つ上の兄が野球部に居るのは金城優李さん。

プロ野球の話だったり、甲子園だったりと、家でも普段と変わらず接してくれる兄を尊敬しているが、ここでも思春期の彼女たちなりの苦悩が。

「3年生の先輩たちとは、長くても8月頃までしか一緒にいられない。少しでも多くお話したいけど。。」。

でも、怜奈さんの悩みを知っている優李さんだからこそ、私がそうしたら今度は兄が何かしらからかわれるのではないかと、妹としての兄への気遣いが距離を置いてしまうのだ。

「でも私、以前よりずっと笑顔が増えた」と、今流行りのラッスンゴレライを披露する面白い部員たちに怜奈さんが感謝を持てば、「こんなに積極的では無かった」優李さんも、マネージャーの仕事を通して、今では自分が大きく成長していることを実感。

顧問の仲松先生や、怜奈さん、他のマネージャーたちからの信頼を得るようになっている。

「普段の教室では見せることのない、大会での真剣な表情をする部員全員がカッコいい」と、怜奈さんが野球部の魅力を伝えれば優李さんは「球場アナウンスをやってみて、自分に合っていると知った。将来はアナウンサーになりたい」と、野球部を通して得た夢を語った。

自分を変えてくれた青春応援席。無くてはならない存在となった野球部と部員たちのため、彼女たちは今日もマネージャーの務めを果たしていく。

 

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