ID野球継承で効率のよい練習目指す
首里高校野球部マネージャーのお仕事
2014-11-11
ID野球継承で効率のよい練習目指す
進学校として知られる首里高校だが、野球部も主要大会では常に上位に食い込む強豪。文武両道をテーマに据え、学業も部活動も手抜きすることなく取り組む姿勢が学内外から評価されている。
授業や試験に追われながら毎日の練習をこなす野球部員を陰で支えているのが6人の女子マネージャーだ。水のボトルの用意やボールの補修、部員が食するおにぎりなどの軽食を作るのも彼女たちの仕事である。マネージャーとしての基本的な作業の他、彼女たちが力を入れているのが、部員のデータ収集・管理だ。
ひとりひとりの部員の打率や防御率、球数など出場した試合におけるすべてのデータを記録し、約1年間のデータをすべて整理して文書化する。プリントアウトしたデータを部室に貼り出すことで、それぞれの部員の向上心を刺激し、自身の短所を補うための知識に変えることが目的だ。さらに食事法や栄養価もデータ化して部員の体づくりにも気を配っている。
勉強で忙しい中、すこしでも練習の効率を上げたいという思いから、4年先輩の代よりマネージャーが自主的にはじめたというこのデータ管理作業は代々引き継がれており、「自分の苦手なところが一目でわかって練習に役立つ。競争心も煽られレベルアップにつながる」と部員からも好評だ。
もちろん、マネージャーたちにも日々の学業や試験の準備があり、勉強の時間を削って部員をサポートしているものの、つらいという気持ちはあまり感じないそう。
2年生の山内友里さんは、秋の大会を振り返り、九州大会進出を目の前にして惜敗した悔しさをバネにしてステップアップしたいと語る。春の大会に向け、冬トレもはじまっており、一日一日を大切に過ごしていきたいと抱負を語ってくれた。
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