あげな中学校マネージャー 平 三夏さん
2016-10-15
コザ高校と球陽高校に進学した二人のお兄ちゃんが西原ピースで野球を始めた平家。父もチームのコーチを務めており、母と連れ立って応援に行くのが日課となっていた三夏(みなつ)さん。
いつしか、家前でキャッチボールもするほど野球にのめり込んでいった。「高校野球でマネージャーをやろう!」そう決心したのは小学校の高学年のとき。あげな中学校へ正式に入学する前の春休み期間から、野球部マネージャーのお仕事をさせてもらうほどの熱の入りようだった。
ルールの把握には自信がある。そこでネットで「野球部マネージャーの仕事とは」と検索し勉強していった。
「裏方さんだし、そこまで大変でもないだろう(笑)」と思っていた三夏さんだったが、「やることが多くて」と、いい意味で覆された。
その中でもアナウンスのお仕事は新鮮だった。「てっきり大人の方がやっているものと思ってた」。
去年の夏、大浜中学校と大宮中学校の試合。他校のマネージャーがアナウンスを務めていたが、体調を崩して途中で退席。「三夏、出来るか?」という先生の問いかけに、県大会のような大舞台での経験が無かった三夏さんだったが、「はい」と一つ返事。無事にやり遂げた。
小学校のときも生徒会で活躍。人前に出て何かをやることは大好きだ。「母がとてもフレンドリーで」。幼い頃から近くで見ていた母の姿に憧れた。
スコアラーとしてベンチ入りしてたとき、試合途中で選手がケガをしてしまった。手当をした三夏さんに「ありがとう」と選手が答えたとき、凄く嬉しかった。
今では他校の野球部の先生方からも「頑張っているね」とお褒めの言葉を頂くほど成長。中体連アナウンス講座でも、3年生が占める上級クラスに2年生としてただひとり、三夏さんが参加するほどだ。
マネージャーをやってみて、人と人との繋がりと、その大切さが分かったという彼女には夢がある。「甲子園に行きたい!日本一のマネージャーになりたい!大人になったらスポーツトレーナーを目指したい!」。眼を輝かせて答えた三夏の三つの夢。その傍らにあるのは「帰宅してもずっと考えている」という大好きな野球とその部員たちだ。
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