手留照(てるてる)の甲子園への黄金の5ケ条 (第3回)

手留照(てるてる)の甲子園への黄金の5ケ条

2015-06-01

夢を叶えるためには、 応援してくれる人、支えてくれる人が必要

「お父さん、どうしたら甲子園に行けるか教えてほしい」と4人の息子たちに請われた手留照氏。

まず、最初に夢を決めること、そして夢がかなった時のかっこいい自分の姿を想像することだと説いた。

それから、次に息子たちに話したのが「挨拶の達人になること」。

夢というものは自分ひとりで頑張っても、なかなか叶えることができない。

自分を支えてくれる人が必要であり、応援してくれる人、手助けしてくれる人、つまりファンが必要となってくる。

応援してくれる人、支えてくれる人、ファンは一人でも多いほどいい。

手留照は、そのような話をしながら、息子たちに「ファンを増やす方法を知っているよ。

お金もかからない、お年玉も使わなくていい。

いつでもどこでもやろうと思えばできる。

それは、挨拶の達人になることだよ」と伝えたのだった。

挨拶をちゃんとされて喜ばない人はいない、ファンを増やすのに一番優れている方法が挨拶であると。

さらに、挨拶の達人になることによって、心に筋肉がついて、野球にもつながっていくのだと話した。

第3条、ファンをいっぱい増やす。(挨拶の達人になる)

挨拶は、(あ)相手より、(い)いつでも、(さ)先に、(つ)伝わるように。

それができれば、挨拶の達人と言えるのだよと息子たちに教えたのだった。

そして、達人になるためには、勇気とタイミングと間が必要だと説明した。

「相手より、いつでも、先に、伝わるように」するためには、自分から先に挨拶をしなければならない。

そのためには、声を出す勇気が必要になってくる。

そして、きちんと相手に伝わるようにするためには、挨拶をするタイミングも計らなければいけない。

もちろん、声の大きさや表情も大事だ。相手に好感を持たれればファンも増えていく。

勇気を出して、タイミングを計り、そして声を出すときの間の取り方を考える。

ここまで考えてできれば、ファンもいっぱいできるし、野球も、バッティングも守備も上手になっていくんだよと息子たちに伝えた。

手留照氏は考えて挨拶ができるようになれば、頭の回転も良くなるし、空気を読む能力も身についてくると話す。

それ以前から息子たちには「挨拶をちゃんとするように」と事あるごとに言い続けてきたが、なかなか、きちんとできなかった。

それが、「分かったぜ、明日から挨拶の達人になろうな、お父さん」とこの日を境に一生懸命に挨拶をするようになったという。

それは、息子たちが、甲子園に行きたいという心境のときに、甲子園に行くための方法の一つとしての挨拶の意味というのを教えたことで、聞く耳を持っていたことと、挨拶を野球のプレーに置き換えて説明したからだという。

「打つバッターって、フォームもしっかりしていているだろう。

声も出して、自信を持って、勇気を持ってピッチャーをちゃんと見て、ボールを見ているだろ。

そしてタイミングも間も考えて、インパクトの瞬間、振り抜くだろう。

挨拶も野球と一緒だよ。ちゃんと凛として、いいフォームで胸を相手に向けて『おはようございます』といい声で、いい顔で挨拶する。

守備でも挨拶と変わらないよ。ボールが飛んできたときには、ボールに集中して体をもっていくだろ。

挨拶するときも、挨拶をする人に集中して、タイミングと間を考えて声を発するんだよ。」と言うと、子供なりに、挨拶の場面とバッティング、守備の場面とを想像してから「そうだな」と理解してくれた。

また、相手によって挨拶をしたりしなかったりすると、心に筋肉が付かないから、練習試合では打てるけど、大事なときには打てなかったりする。

だから、挨拶はやったりやらなかったりしたらダメなんだよとも言った。

勇気を出して「挨拶の達人」になることで、ファンが増えるだけではなく、心に筋肉についてくる。

心に筋肉がついてくると前向きになれる。

チャンスに打席が回ってくると、バッターボックスで、「よっしゃ、俺の番にまわってきたぞ」と「俺が、ここで打てば逆点だ」とか前向きな気持ちで打席に入り、ここぞというときに打てる選手に、守りではピンチの場面でも動ずることなくバールをさばけるようなプレッシャーに強い選手になれる。

手留照氏は、挨拶というのは全部野球のプレーにつながっていくから、大変に奥が深いと改めて感じている。

甲子園への黄金の5ケ条

  • 1:頭に思い描いた夢を文字や絵などの形にする。
  • 2:夢がかなった時のかっこいい自分の姿を想像する
  • 3:ファンをいっぱい増やす。(挨拶の達人になる)
  • 4:履きものをきちんとそろえる。(コロコロ大作戦)
  • 5:必ず声に出してありがとうを伝える(ありがとう大作戦)

Profile

本名 砂川正美

昭和36年生まれ(那覇市出身)
真和志高校エースとして秋季大会優勝。福岡工業大学では4年間で27勝。社会人野球では九州三菱自動車に所属)
社会人野球を引退後、浜川ジャイアンツの監督に就任。4年後に県大会優勝をはたし全国大会に出場。)
野球の指導を通して感謝の気持ちを子供達に伝えているうちに「夢」と「ありがとう」が組合わさった文字を発案。)
現在は、 いろんな場所で講演をしながら「夢」の文字を自身の夢と共に描き続けている。

 

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