嘉手納高校野球部 PICK UP! TEAM

嘉手納高校野球部

2015-02-14

二度目の甲子園は俺たちの手で掴む!
チームタイガで甲子園へ

全国で勝ってきたチームとの差を、まざまざと見せつけられた昨年の選手権沖縄大会。嘉手納高校は初戦から自慢の打線が爆発し、3試合を終えて32得点とこれ以上ない形で王者沖縄尚学高校と対戦したが、山城大智の前に4安打10三振と完璧に抑えられてコールド負けを喫した。その悔しさをもって、新主将の上地泰雅率いるチームタイガがスタートするも、仲地玖礼と大城堅斗、そして古謝脩也のバッテリー以外は総入れ替え。さらに特進クラスが合宿のために抜けた状況で、新人大会予選に挑まざるを得なかった。

初戦の前原高校との戦いでは8回を終えて2対2も、エラーで決勝点を与えてしまい敗退。続く具志川商高校戦でも、チャンスを殆ど作れず1対3と黒星スタートとなる。3戦目となる石川高校戦も2点のビハインドと苦しい展開だったが、満塁の場面に代打で登場した波平航羊の逆転タイムリーで勝ち越して初白星を挙げると、具志川高校戦でも延長10回、仲地のサヨナラタイムリーで勝利するなど5連勝(7試合5勝2敗)で、中央大会への出場を勝ち取った。

さらに勢いを増した嘉手納高校は、小禄高校戦の4回、大石哲汰の弾丸ライナーのホームランで同点とすると、そこから怒涛の8連打(四球挟む)で一挙8点。続く浦添商高校との戦いでは相手の立ち上がりを攻めて2点を先制する好展開。だが嘉手納ベンチは、6回を終えて無失点に抑えていた仲地を降板させる。「嘉手納が甲子園に出場するためには、左腕の台頭は必要」と、仲井間光亮を送る大蔵監督の英断にサウスポーもしっかりと応え、終盤の3イニングを無失点で抑え勝利した。準決勝の相手は予選で敗れたライバル前原高校。終盤追い上げられたが、逃げ切りリベンジに成功。沖縄尚学高校との決勝戦では惜しくも敗れてしまったが、連敗スタートからの県大会準優勝は立派だった。 その自信と誇りは、秋の県大会で八重山商工高校に敗れるも、一年生中央大会では実に29年振りとなる2度目の優勝を飾ることで、ナインの胸にしっかりと刻まれた。

上地主将を中心とするチームタイガに、大蔵監督は期待を込めて語る。「男として生きる以上、周りから期待(甲子園出場)されることは幸せなこと。だからこそ、自分勝手ではなく他人のために尽くせることを考えた行動をして欲しい。それが試合の大事な場面での、精神的な強さにも繋がるのだ。『球道無限』。僕は、チームタイガで甲子園へ行きたい!」 ナインの思いが、監督の熱意と周囲の期待を上回るとき、本当の意味でひとつとなった嘉手納高校に、歓喜にあふれる聖地への切符が訪れる!

TEAM DATA FILE

チーム名嘉手納高校野球部
スタッフ大蔵宗元先生
豊原啓人先生
長堂忠司先生
伊禮隼コーチ
真喜屋樹コーチ
部員数選手29名、マネージャー6名
練習休日火・水のいずれか(天候の悪いとき)
チームのモットー 球道無限

監督取材

大蔵宗元監督嘉手納高校野球部

1974年5月3日生まれ。知念高校、沖縄大学、そして県内社会人軟式野球の頂点に君臨する総合葬祭那覇にて主にピッチャーとして活躍。26歳のときに一念発起して教員免許を取得。2005年まで沖縄水産高校で故栽先生の元で教えを学ぶ。06年南風原高校の監督へと就任、13年から嘉手納高校で監督を務める。技術指導はもちろんだが「グランドを、道具を、仲間を大事にする良き伝統を刻んで欲しい」と、心を育む指導を最も大事とする。40歳。
嘉手納高校 

 

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