与那城ストロング PICK UP! TEAM
与那城ストロング
2017-01-15
昭和63年にチームを立ち上げ、以来29年間にわたりチームを指導するのは宮里薫監督。字与那城で健全育成の一環として子供たちと野球を始めたのがきっかけで、29歳のときに与那城小学校区のチームとしてスタートした。2010年には第32回全日本都市対抗淡路島大会に出場。翌2011年には大きな目標だった県大会優勝を果たし高円宮賜杯第31回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメントへ出場した。
県外遠征は、社会見学を兼ねて他の本土のチームと交流もできて良かったと話す宮里監督。「子供たちもせっかくそういった大きな舞台のチャンスもあるので、指導もハードな部分を入れながら次のステージへ導きたい。たえず目標は県大会出場に設けて、それの延長線上で県外の大会への出場を目指している」。
学童野球の県大会は年に三回行われているが、与那城ストロングでは、最低でも、そのうちの一つは地区予選を勝ち抜き出場することを目標に練習に励んでいる。昨年は、春の大会で県大会に出場することができた。勝利至上主義ではないが、ゲームで勝つことによりチーム力を上げながら、大切な勝負心を育てていこうと考えている。「子供たちも毎日一生懸命練習する。毎日の積み重ねで、うまくなり育っていく」とも話した。
これまでに数百人の卒団生を送り出した。兄弟でチームに入部することも多く、5人兄弟全員が与那城ストロングを巣立っていったこともあった。
福岡ソフトバンクホークスの東浜巨選手も卒団生の一人。一昨年のお正月の野球始めには、小学校のグランドへ駆けつけ子供たちを激励してくれた。「めったにでないスター選手が出たので、子供たちにも夢を与えてくれる」と宮里監督。昨年は、社会人野球の最高峰の大会、日本選手権大会にビッグ開発BBCのメンバーとして山根直樹選手、比嘉大二郎選手が出場した。
大会前には部員やOB、地域の人が集まり激励会が開かれた。宮里監督は、大阪ドームへ教え子の応援に馳せた。同時期に和歌山で開催された高校野球の近畿大会に出場した滋賀学園にも教え子がいて、応援に出かけた。滋賀学園はベスト4入りしセンバツ出場を確実にした。教え子の活躍に目を細める。
指導方針は、挨拶や片付けをちゃんとやること。野球では、キャッチボールが基本。そして積極性を身に付けさせること。
ベース間送球を重視し、塁間の送球がしっかりできるようになることを目指している。キャッチボールをしっかりと重ねて、その延長線上の連携プレーができるようにする。
「守りを中心にしているわけではないが、攻撃はたえず点が取れるわけでないので、守りをしっかりして点を取られないように基本のキャッチボールを大切にしている」。ソフトバンクの東浜も与那城ストロングでキャッチボールの大切さを学んだ。
攻撃では、積極性。ファーストストライクを見逃さず積極的に振っていくことを子供たちに伝える。「子供たちは受けにまわってしまう傾向があるので、自分が結果を残せるボールを見逃すことなく、しっかり打つこと、思い切り初球を狙っていくという気持ちを持つことを話しています」。
沖縄本島の東海岸に位置する与那城ストロングでは、元旦にチーム全員が集まり、学校からほど近いあやはしに出向いて初日の出を迎えるのが恒例の行事。今年も元旦の日の出の太陽の光を浴びた。
「最近は学童野球も細かくなっているが、オーソドックスに、どんどん子供の個性で向かわせる野球が好き」と話す宮里監督。伸び伸び野球が与那城ストロングの原点。
TEAM DATA FILE
創部 | 昭和63年 |
監督 | 宮里 薫 |
コーチ | 長浜克英、真栄里誠 |
部員数 | 18人 |
練習日 | 月曜日を除く毎日 |
練習場所 | 与那城小学校 |
モットー | 全力投球 |
監督取材
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