兼城パイレーツ PICK UP! TEAM

兼城パイレーツ

2016-10-15

点を取られたら取り返そう

8月に九州大会で優勝

8月に熊本県宇土市で行われた「第25回熊本県宇土市地藏祭少年野球九州大会」で優勝、その後に行われた

沖縄県南部地区少年野球交流大会でも頂点に立った。今年のチームは全体的に打撃が良く、点の取り合いで勝利をおさめることも多い。ゲーム中のエラーも問題視せずに「5個までは0K」、取られたら取り返せばいいというチームカラーを作っている。

三振もOK、積極的に打ちにいこうという姿勢だ。そのスタンスが、九州大会、南部地区大会で優勝という好結果に結びついた。

快進撃を続ける兼城パイレーツだが、投手の負担には制限を設けている。子供たちはどうしても頑張って無理してでも投げようとするので、勝っていても負けていても関係なく、1試合の球数を70球から80球と決めている。

一人の投手が投げるのは3、4イニング。複数の投手をつないでゲームを戦っている。

上原義昭監督は「最終目標は高校野球。高校まで野球を続けてほしいので燃え尽きさせたくない。投手陣は、継投が基本」と話す。

6年生のメンバーには「高校まで野球を続けよう」と伝えている。その6年生のメンバーが今年は13名いる。

練習試合では全員にチャンスを与える。試合の勝ち負けは関係なく、チーム内での競争意識を高めている。競っている場面をあえて控えのメンバーに経験させることも行っている。試合前には、試合に出たい人は自分でアピールするように促す。

兼城パイレーツがある兼城小学校は一小学、一中学。小学校の仲間たちが、そのまま全員同じ中学校に進み、中学校に上がっても他の小学校出身と交わることもない。

小学校から仲良しのまま競争意識もなく中学校でも一緒に歩み、積極性にも欠けてくるといい、それが高校の野球部に入った時に周りとの意識のギャップで苦労するという。

上原監督は高校に進学したときのことを見据えて、子供たちが積極的に発言ができるようしようと、ミーティングでも質問の場面を設けて子供たちとの会話を多くすることを取り入れている。

兼城パイレーツのモットーは有言実行。言ったことは必ずやる。結果はどうであろうと、チャレンジすることが大切、できなくても努力はしようという方針だ。

とにかく動いてやる習慣を身に着けてもらいたいと考えている。「野球のうまいへたに関係なく、一生懸命にやっている姿は誰がみても分かる。普段が大切。その積み重ねが大会での結果につながる。

普段だよ、普段だよ」。日頃から、そう子供達に伝えている。そしてチームとして一番重要にしていることは、「挨拶はしっかり」。野球以外にもつながっていくので、しっかりとできるようになるまで何回も何回も繰り返しさせている。

5,6年生の先輩が低学年の後輩に教えるようにもしている。

昨年は6年生が3人しかいなかったこともあり、今年のメンバーの大半は5年生からレギュラーとして試合の経験を積んできた。そのため強豪相手でも名前負けしなくなったのが強み。

6年前には、県大会優勝の実績もある兼城パイレーツ。来る6年生にとっての最後の県大会「古賀杯」へ糸満ブロック代表として出場し、再び県の頂点に立つのが大きな目標だ。

TEAM DATA FILE

創部19年目
スタッフ/監督上原義昭 他コーチ9名
部員数50名
練習日火・木・土・日
練習場所糸満市南近隣グランド(校舎建築中のため)
チームのモットー有言実行

監督紹介

上原義昭 監督

昭和47年生まれ。兼城小、兼城中、豊見城南高で野球部。社会人になってからは軟式野球のA級のチームでプレー。長男が入部したのをきっかけにチームに携わるようになり、コーチを9年間務めたあと、昨年から監督を務めている。

 

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