古堅南少年野球クラブ PICK UP! TEAM
古堅南少年野球クラブ
2014-11-11
全国の頂きに刻んだ古堅南の名
21世紀以降の嘉手納・読谷ブロックの県大会出場回数7度は、喜名キングの8度に次ぐ2位だが、ここ10年間で区切ると1位となるのが古堅南少年野球クラブ(以下古堅南)。2005年春季県大会で4強入りすると、翌年の春にもベスト4へ進出しチームの最盛期を迎える。その最たるものが、高野山旗大会(和歌山県)と並ぶ西日本ナンバーワンを決める全日本都市対抗軟式野球淡路島大会での活躍だろう。
06年夏、淡路島に飛んだ古堅南は快進撃を続けた。初戦の浜手ロイヤルズを4対3で退けると、次戦以降は6点差以上をつける快勝で準決勝へ。相手の松帆少年野球はそれまでの3試合で31得点をマークした強打が自慢だったが、古堅南はその打線を僅か1点と封じ込めて決勝へ進出。対峙したのは全国でも強豪で知られる雑賀少年野球(和歌山県)。前年度優勝で初戦14得点を挙げた比屋根タイガースをゼロに抑えて突破するなど、準決勝までの4試合で失点僅か1という鉄壁の守りを向こうに回した古堅南だったが、7得点を奪うなど周囲の度肝を抜くプレーを見せつけて、参加50チームの頂点に立ったのだった。
現チームの前身からコーチとして子供たちを見てきた波平勝氏は、3年後には監督就任30年を迎える。教え子には、福岡ダイエーホークスなどで主に中継ぎとして183試合に登板した佐久本昌広がいるが、第4回学童軟式野球県大会で優勝した大木や、4度の優勝を誇った嘉手納北区ライオンズなどの陰で「当初は弱くてね」とも。それでもソフトボールの代表で福岡へ遠征に行くことで強くなっていったチームは1990年の冬、念願の県大会制覇を遂げるまでに成長。その一方、遠征先でも協力を惜しまない父母や、部落の方々から好意で援助金を頂くなど、「周囲に恵まれながらここまでやってきた」と、波平監督は人生の半分を占める指導者としての道のりを振り返った。
今年の春、16季振りに県大会へ出場した現チームは背番号1の長浜真大と、芯が強くピンチでも動じないことで急成長を見せている沢岻隼斗のWエースが軸となる。中部北支部新人大会優勝の喜名キングや、夏の県大会ベスト4の楚辺ボーイズといったライバルの高き壁に挑む古堅南ナイン。ゆんたんざに登る眩い朝日のように、その身に包んだオレンジ軍団が再び翔け上がる。
TEAM DATA FILE
チーム名 | 古堅南少年野球クラブ |
スタッフ | 波平勝監督、上地諭コーチ、長浜勇人コーチ |
創立 | 古堅南小学校設立の1980年以降 |
部員数 | 30名 |
練習日 | 火・水・木・金・土・日 |
練習場所 | 学校グラウンド |
チームのモットー | 支えてくれている父母と地域の人に感謝 |
監督取材
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