嘉数少年野球 PICK UP! TEAM

嘉数少年野球

2015-05-14

強豪ひしめく豊見城地区でもトップクラス

一年間で優勝旗10本を手にした実力派

 嘉数少年野球の創立は昭和50年。今年で40年を迎えるという歴史あるチームである。だが、単に長い歴史を刻んできただけではなく、実力も折り紙付きだ。

 豊見城市はもともと少年野球が強い地域。今年春の第121回沖縄県学童軟式野球大会(マクドナルド杯)を制した根差部ベースナインや準優勝の豊見城パワーズなど、強豪がひしめいている。それらに勝るとも劣らない実績を残してきたのが嘉数少年野球だ。

 平成26年度の実績を見てみると、南部地区少年野球交流大会、第116回豊見城市学童軟式野球大会、豊見城市長杯争奪学童軟式野球大会、第117回豊見城市学童軟式野球大会、ブルーシール旗争奪学童軟式野球大会、豊見城市学童軟式野球低学年大会、那覇市長杯争奪学童軟式野球大会、長嶺中学校区大会、第118回豊見城市学童軟式野球大会、第120回沖縄県学童軟式野球大会、以上すべてで優勝。一年で10本の優勝旗を手にしている。さらに高野山旗全国学童軟式野球大会ではベスト8に入る活躍を見せた。

 強さの秘訣について田里任監督は「とにかく基本としての走り込みを重点的にやっています。グラウンドが広いので外周を走れるし、階段の上り下りもやらせて足腰を鍛え、それをすべての体の動きに生かすようにしています」という。

 一方で「バッティングは水もの」と考え、守備に重点を置いて練習していると、田里監督は話す。「少ない点をどう守るか、ということを試合では考えます。したがって、足でかき回す戦法も使いますね」

 チームの要となる6年生は3人。キャプテンも務めるエースの慶田城匠麻は右の速球派だ。4年生からレギュラーで「球は豊見城市で一番早いと思います」と監督も絶賛する。女房役のキャッチャー喜舎場直史は4番で長打力のある選手。そして玉城旬人は一番バッターでサードを守る。「打力のあるリードオフマン」と監督の評価も高い。

 この3人が投打と守りの柱には違いないが、監督は「うちの真骨頂はとにかく全員野球につきます」と話す。「足りない部分はみんなで補っていくという姿勢なんです」

 嘉数少年野球といえば、沖縄尚学高校の甲子園初優勝に貢献し、早稲田大学を経て広島東洋カープに入団した比嘉寿光さんの出身チーム。比嘉さんはすでに引退したものの、プロ初打席で初ホームランを放つという快挙を記憶している方も多いだろう。レベルの高い豊見城で切磋琢磨して、甲子園やプロ野球で活躍する選手が、またこのチームから出てくることも夢ではないかもしれない。

TEAM DATA FILE

チーム名嘉数少年野球
チーム責任者兼コーチ田里亘
コーチ奥原政利、宮里雅徳
部員数20名
練習日月曜を除く毎日
練習場所長嶺小学校
チームのモットー 全員野球

監督取材

田里 任監督嘉数少年野球

昭和48年生まれ、豊見城市平良出身。小学校から野球を始め、中学校、那覇商業高校、沖縄国際大学、琉球銀行でも外野手としてプレーした。嘉数少年野球の監督に就任して4年目。

 

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