第2回大学軟式野球国際親善大会日本代表選手

金城滉市・瀧祐太・大城裕樹 (沖縄国際大)

2016-12-15

12月9日~11日の間、グアムで開催される第2回大学軟式野球国際親善大会の日本代表選手に沖縄国際大学の金城滉市内野手・瀧祐太外野手・大城裕樹投手の3名が選出された。

日本代表選考合宿に参加

沖縄国際大学の金城滉市内野手、瀧祐太外野手、大城裕樹投手の3選手は、8月27日、28日に京都で行われた大学軟式野球日本代表選考合宿に参加し、日本代表24名の中に選ばれた。

選考合宿には、一次書類審査を通過した78名が参加。投手7人、捕手3人、内野手8名、外野手5名、DH1名の枠にそれぞれ選出された。二日間にわたって行われた選考合宿で投手は、ピッチング、投内連携、ノック。野手組はノック、フリーバッティング。そして 実戦形式で投手と野手が対戦するなどの実技審査に挑んだ。

西日本大会で優秀選手に選ばれた大城裕樹

11月上旬に行われた第33回西日本大学軟式野球選手権大会で沖縄国際大は準優勝の成績を収めた。その立役者となったのが2年生の大城裕樹。

身長165cmと小柄ながらMAX138kmのストレートとスライダー、ツーシームを操る。西日本大会の初戦・吉備国際大戦では1失点完投勝利。準々決勝では9回のピンチでマウンドに上がって逃げ切り、準決勝の中京学院大戦では延長13回を一人で投げ抜きチームに勝利を決勝進出に導いた。

大城は今シーズン、ツーシームを習得したことでピッチングの幅が広がり、四球も少なくなった。もともとストレート中心に押していくピッチングだったが、変化球をマスターしたことで、ホームベースを広く使い打たせてとる技術を身に付けた。そして、ここぞというときには三振を取りにいくピッチングもみせる。

高低よりも横の揺さぶりで勝負するタイプと話す大城。低めのコーナーへ丁寧に投げることができ、その持ち味を発揮して打者を牛耳る。

長打力が売りの瀧祐太

7月に行われた全日本大学軟式野球選手権大会の二回戦。愛媛大学を相手に敗れはしたものの、瀧は先制の二塁打を放ち9回には左中間スタンドに叩きこむホームランを放った。

スタンドまで運ぶ長打力、これが瀧の魅力だ。選考合宿でも、その力をいかんなく発揮。本人が「参加者の中で一番飛ばしたんじゃないかと思います」と自負するほどのバッティングで強烈にアピールし、代表に選ばれた。小、中はおもに捕手を務め、高校の最上級に外野手に転向。高校時代もクリーンアップを担った。入部当初は軟式に戸惑いもみせたが、いまではその持ち前の長打力を十分にみせつける。直近のオープン戦でもセルラースタジアムのレフトスタンドにホームランを打ち込んだ。

走攻守バランスのとれた金城滉市

昨年まではチームで3番を打っていた金城は、今シーズンからリードオフマンとして一番バッターを務めている。飛び抜けた俊足ではないが、高い出塁率でその役割を担う。選考合宿の後に行われた西日本大会では、3割を超えるアベレージでチームを引っ張った。

決勝でも、一回表に先頭打者としていきなり初球を叩いて二塁打を放ち、先制のホームを踏んだ。ファーストストライクからどんどん振っていこうという姿勢で打席に臨む。積極的なバッティングが特徴。

守るショートの守備は、「捕球に自信があります」と手堅くこなしチームからの信頼も得ている。選考合宿でもバッティング、守備ともに安定した力をみせアピールした。

大学軟式野球に出会えたことに感謝

大学の軟式野球部は、決してメジャーではないが、野球を続ける舞台としての役割も担っている。

小学校3年で野球を始め、中学時代から投手を務めるようになった大城は、高校野球を一年生のときに辞めてしまった。野球もそれほど好きでなくなっていたという。大学入学後に友人に誘われ入部を決めたときも「試合に出られるのであれば、やってみようかな。でもまたすぐに辞めてしまうかも」と軽い気持ちだった。それが夢中になった。良き先輩たちや同級生に恵まれたことで意識が変わった。

軟式野球にはまり、熱中した。そしてエースに成長。西日本大会では優秀選手に選出される活躍をみせた。金城は大学入学後、硬式野球部へ入部しようと思ったが諸事情もあり断念。一年間は、叔父が監督を務める軟式野球チームに所属し職域野球の大会に出ていた。

2年生に進級するころに部員減少で困っていた軟式野球部の友人から入部を誘われた。練習時間が早朝7時からなので、講義終了後の時間も確保できる。大学時代の今しかできないことがあると思い入部を決めた。

今では野球部の仲間に出会たこと、監督、コーチに出会えたことに感謝する日々だ。瀧は大学入学時に高校の先輩から誘われて軟式野球部に入部したものの、部員数が減って活動が停滞すると退部してしまう。しかし、金城らが新たに入部したのを知り、監督に頭を下げて再び入部した。それからは新しい部員たちと先輩たちとの橋渡し役を担うなど、チームがまとまるように努め部活に励むこととなった。

日本代表としての自覚と責任を持って臨む

12月9日からグアムで開催される国際親善大会に向けて抱負を聞いた。

金城「代表に選ばれたということで責任と自覚を持ってやっていきたい。積極的なバッティングでチームを勢いづけられるようなプレーをしていきたい」

瀧「他の大学から実力がすごくある人たちが集まるので、その人たちのプレーとか生活面とかいろいろみて吸収して今後に活かしていきたい。自分は長打力が魅力なのでそれを活かして打点とか上げられたらいいと思う」

大城「二年次で選ばれて光栄に思う。日本代表として自覚と誇りを持ってプレーをしたい。二年次はメンバーの中に3人しかいないが、先輩方に引っ張ってもらうのではなくて自分からどんどん前に引っ張っていく感じで臨みたい。ピッチングも試合をしっかり作って攻める気持ちを忘れずに丁寧に投げていきたい」

Profile

金城滉市 (きんじょうこういち)

内野手。1995年9月生まれ。北谷町出身。169cm・69kg。右投・右打。
北玉ライオンズ(北玉小)ー桑江中―浦添商業高。経済学部3年。

Profile

瀧祐太 (たきゆうた)

外野手。1996年3月生まれ。糸満市出身。178cm・77kg。右投右打。
糸満ベアーズ(潮平小)-潮平中―豊見城南高。法学部3年。

Profile

大城裕樹 (おおしろゆうき)

投手。1996年10月生まれ。那覇市出身。165cm・63kg。右投・右打。
中央ブレーブス(城岳小)―古蔵中―興南高。総合文化学部2年。

 

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