沖縄電力のルーキー3人

新垣太一・川満昂弥・内間敦也(沖縄電力)

2016-03-15

この春、社会人野球の沖縄電力に3人の選手が新たに加入した。新戦力は既にチームに合流し練習に励んでいる。沖縄電力のルーキー3人、新垣太一選手・川満昂弥選手・内間敦也選手に学生時代の話や豊富を聞いた。

まず3選手のプロフィールを紹介します。

Profile

川満昂弥 かわみつたかや

内野手。1993年8月30日生まれ。175cm、70kg。右投右打。下地小―下地中―興南高―日本体育大。

小学校1年で野球を始め、小・中は投手兼内野手。興南では甲子園春夏連覇に2年生控え投手としてベンチ入り。

夏の選手権では一回戦の鳴門戦、準々決勝の聖光学院戦で甲子園のマウンドを経験。

2年秋はエースとして県大会優勝を果たすも九州大会2回戦で九州学院に敗れサンバツ出場を逃す。

日体大に進学後は肘の故障から野手に転向。4年秋には内野手のレギュラーとして首都リーグで2位となり、関東地区大学野球選手権大会(明治神宮大会九州代表決定戦)に出場するも神宮大会には届かなかった。

Profile

新垣太一 あらかきたいち

捕手。1993年5月31日生まれ。165cm、75kg。右投右打。

豊見城小(豊見城ドリームズ)-豊見城中―糸満高校―沖縄大学。小学校6年生から捕手一筋。

糸満高では春、夏の県大会と2季連続で優勝。夏は同校初となる甲子園出場を果たす。

沖縄大学では4年次に九州地区大学野球選手権大会で春は準優勝。秋は優勝を果たし、明治神宮大会九州代表決定戦に出場するも準決勝で九州国際大に延長17回で敗れた。

Profile

内間敦也 うちまあつや

投手。1997年11月11日生まれ。172cm、85kg。右投右打。

北美小(北美ファイターズ)-美里中―コザ高。小学校4年から野球を始め投手兼捕手。

コザ中学野球部ではエースで球速は120km後半。高校2年春の県大会はMAX143 kmを記録しベスト4。

3年生の夏の県大会一回戦の名護戦では自己ベストの最速149kmをマークし、17奪三振を記録した。最後の夏は3回戦で知念に敗れた。

高校時代の思い出があれば教えてください

川満 やはり甲子園での春夏連覇ですね。夏の甲子園で優勝したのが1番の思い出です。新チームでは、秋は九州大会の2回戦で敗れ、3年生最後の夏はベスト4で中部商業に2対1で敗れました。悔しい思い出しかないです。

新垣甲子園が決まったときが一番嬉しかったのですが、覚えているのは、最後の夏の大会の2回戦の知念戦。

9回表、2対1で負けていて、ツーアウトランナーなしツーストライクまで追い込まれときに雨が降って中断して、試合再開からヒットとやフォアボールとか出て5点取って逆転勝ちしました。その試合に勝って勢いに乗って甲子園にまで行けたと思います。

甲子園では一回戦で香川の英明に負けました。ドラフト1位の投手が相手で、ヒットは無かったですが、三振はしなかったです(笑い)。

内間最後の夏の一回戦。名護との接戦を2対1で逃げ切って勝った試合です。チームみんなで勝った感じの試合で印象に残っています。

川満選手と新垣選手の大学時代はどうでしたか。

川満 大学へは最初をピッチャーで入ったのですが、1年の夏に肘をケガして野手に転向しました。3年生からゲームに出してもらえるようになり、4年生のときにレギュラーになりました。

主に2番や下位を打っていました。4年秋のリーグ戦を2位で通過し、関東大会に出たのですが初戦で負けてしまい、神宮大会出場はできませんでした。

新垣大学4年の春は九州地区大会の決勝で負けて大学選手権出場をあと一歩で逃しました。

秋は九州地区で優勝して、沖大としては初めてユニバーシアード大会(九州六大学、福岡六大学の上位チームも含めて神宮大会の出場権を争う)に出てヤフードームで試合をしました。

準決勝で九州国際大に延長17回で敗れました

沖縄電力に決めた理由を教えてください。

川満 沖縄県民の野球に対する情熱がすごいと高校のときに感じたので、また沖縄で野球をやりたいなと思っていました。

新垣ずっと沖縄でやってきているので、沖縄で野球をやりたいと思いました。大学で野球を終ることも考えたのですが、先輩からのアドバイスや監督の勧めもあったので、大学最後の秋もいいところまで行ったので続けたいと思うようになりました。

内間卒業後は社会人でやってみたいという気持ちでいたときに沖縄電力から声がかかったので、すぐに決めました。大学進学は考えませんでした。

入部して何か感じたこと、変わったことはありますか。

川満 練習に取り組む姿勢など、野球に対する意識が大学生よりかなり高いと思いました。

やはりスピードは違いますね。ボールの質にしろ、動きにしろスピードの違いを感じました。

新垣1つのプレーに対して、大学だと流していたような場面でも分かるまでやる。

タッグプレーや捕り方など、全てに対して意識も技術も違うと感じました。

また、練習中の一球に対する意識が変わりました。バックホームのときになど、キャッチャーというポジションはエラーをしたら1点入るところだから、もっと大事に捕れよと先輩からアドバイスをもらって、毎日の練習のときから意識するようになりました。

内間練習のきつさですね。今は体力をつけるために、毎日走っています。それと、練習のときのみんなの声出しとかが今までと違うなと思いました。

それと意識も変わりました。キャッチボールをするときからちゃんとフォームを確認しながら近い距離でも投げるよう心掛けています。

アピールポイントを教えてください。

川満  足です。50m走は6秒1です。

新垣 肩です。セカンド送球。

内間 ストレート。150kmちょっとは投げたいです。

課題をあげるとしたら何ですか

川満  パワーをつけることです。周りがすごいのでパワーの足りなさを感じました。

新垣 僕もパワーです。大学では持っていたほうだったのですが、ここではまだ下の方なんでパワーを付けたい。あとは体力、技術面でも、まだまだなので、そこも課題です。下のレベルなのでとにかく練習しないといけないですね。

内間 体幹を鍛えることですね。それとゲッツーそれと欲しい場面自分はでゲッツーをとる球が投げきれないので、先輩のピッチャーたちみたいにコントロールと変化球を磨きたいです。

今シーズンの抱負や目標はなんですか。

川満 試合に出る出れないにしても、少しでもチームのために貢献できて、沖縄電力として都市対抗に出たいです。

新垣監督の現役時代の背番号をもらいました。全然レベルは足りないですが、一試合でも多くスタメンでマスクを被ることが目標です。頑張って勝ち取りたいと思います。

内間 早く試合に出て投げられるようになりたいです。また、1年間ずっとケガをしないようにすることです。3年後にプロを目指せるように頑張ります。

 

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