沖縄ブルージェイズ PICK UP! TEAM

沖縄ブルージェイズ

2016-07-15

英語を学びながら、楽しく野球をやろう

フィールド・オブ・ドリームス

1989年公開のアメリカ映画、「フィールド・オブ・ドリームス」。「それを作れば、彼はやってくる」。

不思議な声を聞いた男が、とうもろこし畑に小さな野球場を造り上げる、そこに今は亡き往年の名選手達が現れ、最後は亡き父とキャッチボールをするという物語。

ケビン・コスナー主演の夢、信じる事の尊さ、家族の絆、野球への愛情をテーマにした、野球ファンタジー映画。

沖縄ブルージェイズのアロンゾ監督が感銘を受けた映画。アロンゾ監督にとって、フィールド・オブ・ドリームスの舞台は、沖縄市知花の白川球場。

「毎週土日、ここのフィールドに子どもたちが来れば野球ができる。誰でも受け入れてこれまでやってきた。」とアロンゾ監督。

野球をやりたい子ども達に、野球の経験と野球の機会を与えてあげられる場所が、ブルージェイズのホームグランドの白川球場。

野球の基本的なことに触れなければ、野球を続けていくこともないだろうし、プロ野球選手を夢見ることもないだろうと、子どもたちに野球に触れてもらうこと、基礎を覚えてもらう機会づくりの場とすることを大切にしている。

「子ども達を誇りに思うことは、中学生になっても野球を続けていること。最初の頃のメンバーは高校でも野球を続けている。

興南高校にも2人が入部した。野球を続けてくれることが嬉しい」とアロンゾ監督は笑顔をみせた。

英語を学びながら、楽しく野球をやろう

ブルージェイズの魅力は英語を学びながら楽しく野球ができること。練習中のアロンゾ監督の指示は全て英語。

ここでは、日本人の子どもたちが、本物の英語に触れることができ、野球も楽しくできる環境がある。

「子ども達は野球に関する英語はほぼ理解している」と通訳兼マネージャーの當山一美さん。

また、チームには4人のアメリカ人の子どもたちもいて、メンバー同士も子ども達なりに日本語と英語を交えながら自分たちのやり方でコミュニケーションをとっている。

チームの結成は、2009年。当時、NPO団体の英会話教室の講師を務めていたアロンゾ監督が小学生の子ども達に「野球をやらないか」と声をかけると、5人の子ども達が手をあげた。

その子ども達の母親の知人の子どもや基地内のアメリカ人の子ども達も加わりチームが誕生。翌年2010年に、野球連盟沖縄北支部北谷ブロックに加盟し、以来、日本人とアメリカ人の子ども達で構成するチームとして活動を行っている。

打って、投げて、アウトを取って、野球を楽しむことが一番と、子ども達に野球を楽しめる機会を与えることを目的としている。

練習は、土日に集中して行う

ブルージェイズの練習は、毎週土曜日と日曜日のお昼12時から夕方6時まで。週末に集中して行っている。

「毎日、野球をするのではなく土日のみ。月~金は他の習い事に通ったり、家族での時間が過ごせるようにしている」とアロンゾ監督。

そのため、平日の練習は参加できないが野球をしたいという子ども達が、うるま市、宜野湾市、浦添市、豊見城市など、各地から集まってきている。

また、アメリカ人の子ども達は、ブルージェイズを通じて日本の野球に触れてみたい、日本の野球を経験できると入部している。

子ども達との会話を重視

監督、コーチは3人ともアメリカ人。

「今まで、保護者や通訳にサポートしてもらっていなかったら日本で野球を続けていくことができなかっただろう。

本当に感謝している」と話すアロンゾ監督。日本式の野球を理解するのに、3、4年かかったというが、周りのアドバイスやサポートもあり、現在では、日本の野球にあわせて指導を行っている。

同時にアメリカ式で良いと思うことは、取り入れている。例えば、ミスや問題が起こったときに

罵声を浴びせたりせず、子ども達と会話を行うコーチングを行っている。

バッティングに関してもアグレッシブにバットを振って、ホームラン、長打が打てるようなフォームを指導している。

普段の練習では、部員を3グループに分けポイントを競わせる練習形式を取り入れ、子ども達のモチベーションや集中力を高めるようにしている。

ドリルを行うにも、チャレンジさせる、楽しむようにさせることで、子ども達も盛り上がる。

常に子ども達に言っていることは、本番で試合に臨む気持ちで練習にも臨むこと。一生懸命考えて一生懸命プレーすること。

「ほとんどの大会で一回戦負けしているが、いつもベストを尽くしていれば、いつか強いチームになれるだろう。週2回しか練習ができないことを言い訳にせず、勝てるように頑張っている」

TEAM DATA FILE

創部2009年
監督アレックス・アロンゾ
コーチドゥエイン・バーク、マーティ・ボンバック
マネージャー當山一美
部員数18名(日本人14名、アメリカ人4名)
練習日土・日
練習場所白川球場
チームのモットー野球を楽しもう

監督紹介

アレックス・アロンゾ監督 沖縄ブルージェイズ

アメリカ・テキサス州ヒューストン出身。54歳。
2004年に来沖。陸軍特殊部隊を2007年に退役後はトリイステーションの米人向け語学コーディネータ、日本人向け英会話講師。
1993年からアメリカでポニーリーグのコーチを務める。
沖縄でも基地内で日本の中学生の年齢にあたる子ども達のコーチを2年間務める。
2009年に沖縄、アメリカの子ども達が一緒に野球を楽しむ学童チーム沖縄ブルージェイズを立ち上げ監督に就任。

 

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