うるまボーイズ PICK UP! TEAM

うるまボーイズ

2016-03-15

挨拶、礼儀、整理整頓

野球を人間形成の一助としたい

今シーズン、北海道日本ハムに1指名入団した上原健太投手(広陵高―明治大)や興南高校の春夏連覇時の捕手・山川大輔(沖縄電力)、4番打者・真栄平大輝(明治大―JR東日本)が中学生時代に所属したのが中学硬式野球チーム「うるまボーイズ」。

15年前に具志川ボーイズとして発足、市町村合併によるうるま市の誕生に伴い「オールうるまボーイズ」となり、その後、現在の「うるまボーイズ」になった。

仲尾次伸立監督は41歳、チームを率いて13年になる。「本人たちが頑張って、甲子園に出た選手やプロに行った選手が出ていますが、プロ野球選手を出そうとか、高校のすごい選手を出そうとかそんな意識はあまりないですね。

部員たちが将来、大人になったときのための人間作りの基盤となることが少しでもできればいいなという思いで指導しています」。

チームのモットーは『挨拶、礼儀、整理整頓』。練習も当然厳しいところはあるが、野球の技術に対することはあまり口うるさく言わない。

しかし、挨拶や礼儀、整理整頓ができない選手には、すごく厳しい態度で臨む。野球をすることが人間形成の一助になればと考える。

また、チームの規約で、練習を休むときには、親からではなく本人が電話をかけることも決めている。

「中学生なのでまだまだ子どもなんですが、大人になる、自立することを覚える第一歩がこの時期なのかなと思います」。

上原健太選手を初め、自立することも兼ねて寮生活の厳しい県外の高校に飛び込んでいく部員も出てきた。仲尾次監督は、高校野球をするしないに関わらず、多感な時期の中学生に、人として大事なこと、生活面の態度や自立心を気づいてもらうことを指導方針に掲げている。

OBには、大人になって警察官や消防隊員となり市民の安全を担う職に就いたメンバーもいる。社会人になって職場でリーダーになってくれたらいいなと思いながらチームを率いている。

県外で県勢初の勝利

沖縄に中学硬式のボーイズリーグができたのは15年ほど前。

当初は、ボーイズリーグが盛んな他府県に比べて、中学硬式野球後進の沖縄はレベル的にも低く、沖縄のチームは県外ではなかなか勝つことができなかった。そんな時に、県外の大会で県勢初勝利をあげたのが、うるまボーイズだった。

具志川ボーイズの名前で出場した最後の大会、県の新人大会で準優勝し九州大会に出場。そこで県勢初勝利をあげ、さらに勝利を積み、ベスト4入りした。

そして、うるまボーイズの歴史の中で、仲尾次監督が印象に残っているゲームとしてあげたのが、8年前のボーイズリーグ沖縄県大会でオール枚方ボーイズを破った試合。

この大会は、県外のチームも参加して行われる大会。当時のオール枚方ボーイズは全国大会5冠を成達成し無敗の59連勝中だった。そのチームを相手に上原健太投手(日本ハム)が好投、打線も奮起。60連勝を阻止しただけでなく、コールド勝ちを収めた。

 うるまボーイズの野球は元気いっぱい。「スポーツをやるのは覇気、元気がないといけないと思っています。  

野球は、気持ちを入れて、声を出してプレーをする。元気がない時は、こっちからはっぱをかけています」。

現在は、しばらく県代表として県外の大会に出場することから遠ざかっている。部員たちに、県外の高いレベルの野球に触れさせたい思いは強いが、やはり生活態度や感謝する気持ちを重視する。

これまで、部員の中で高校受験で失敗した子は一人もいない。面接での態度が良いからということで、高校の監督さんに採ってもらった子もいる。

 今、チームづくりは、練習時間の制約などもあり、投手を中心に守り勝くディフェンス型へと移行し、投手練習や守備練習にも時間のウエートを割いている。しかし、仲尾次監督の理想のチームは、やまびこ打線の池田高校のような打って打って打ちまくるチームだという。かつては、練習の8割以上を打撃が占めていた時期もあった。

野球ができることへの感謝

現在、コーチ4人、マネージャーも含め多くのボランティアスタッフでチームを運営している。練習は、月、水、金の平日は具志川球場・具志川ドームを使用し、土、日は白川球場で練習試合等を行っている。

半年前に専用の室内練習場の提供も受け、バッティングマシーンを使った打ち込みも可能となった。うるまボーイズでは、昨年末からは、野球をやりたいと思っている全ての中学生に野球をする機会を与えようと、月謝を無くした。大会用のユニフォームも貸与している。

「子どもたちには、野球の勝ち負けより、いろいろと支えくれる人がいて野球ができている感謝の気持ちを感じながら野球をしれほしいですね。野球を通して部員たちに人として大切なことは何かを伝えることができたらいいなと思って、そういう気持ちで教えています」と仲尾次監督は話した。

監督取材

仲尾次伸立監督 1979年生まれの41歳

親父が監督を務める少年大和で野球を始める。具志川東中学、前原高校校では主に内野手を務めた。父親を手伝って少年大和でコーチを務めたあと、うるまボーイズの前身の具志川ボーイズのコーチへ。1年後、監督に就任し、監督13年目を

うるまボーイズでは新入部員を随時募集(見学、体験入部もOK)してます。

硬式野球に興味のある中学生の皆さん、一緒に楽しく野球をしましょう!
練習日月・水・金・土・日・祝祭日
時間16:00 ~19:30(平日)
練習場所具志川球場・具志川ドーム・室内練習場、白川球場
部費部費は無し!(但し10月~3月はナイター代1000円徴収します)
父母会費2000円/月
※大会用ユニフォーム・帽子は貸出いたします。

連絡先:

父母会会長: 照屋 080-1785-1014

代表者: 仲前門 090-6862-8017

監督: 仲尾次 090-8292-6331 (16時以降)

 

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