沖縄ヤングドリーム PICK UP! TEAM
沖縄ヤングドリーム
2016-09-15
ジュニア育成大会で2年連続優勝
夏の大会を終え、野球部の活動を引退した中学3年生が集まり、高校野球に向け硬式野球に取組む育成会チームによる沖縄県ジュニア育成会硬式野球大会で昨年、一昨年と2年連続で優勝を果たした。
今年も、3年連続の優勝を目指し、うるま市、恩納村の中学生3年生が集まった。火曜日を除く毎日、石川球場屋内施設で練習に励む。
「うちのチームは、野球というよりも、高校へ進む前の準備、高校につながる人間育成がメインです。活動の中で、礼儀、あいさつ、言葉使い、規律を学び、その後に野球がついてくる」そう話すのは伊波誠監督。
土日は球場施設周辺のトイレ清掃などの清掃活動をメンバーで行う。台風後にもチームで清掃活動を行った。ジュニア育成大会を2連覇できたことについて伊波監督は「興南の我喜屋監督の話を聞いて学び、それを実践するようになってからチームが強くなった。
それまでは普通に野球だけをやっていた。3期生の時に、自分たちも私生活から変えよう。そんなふうにスタイルに変えてからだんだん強くなっていった」と話す。
中学野球部でのレギュラー、控えのいかんに関わらず、真面目に練習に取り組む選手にチャンスを与える。私生活を改めないのは絶対に試合に出さないと強い方針を示す伊波監督。
「当たり前に上手で野球を勝とうとしても勝てないということが分かった」という。野球は二番、一番に礼儀や規律などをきっちり身につけることで、個々の人間力を高め、高校野球につなげていく。そのことが結果的に2年連続優勝に結びついたという。
OBたちも練習に参加し、後輩を指導
指導の方向性を変えたのと同時に伊波監督自身の選手に対する接し方も変えた。
それまでは、野球で勝てばいいと考え、監督の威厳を意識して選手の間に壁をつくっていた。
そこを練習、遊びのメリハリをつけるなどしながら、選手たちとコミュニケーションをとるようにして、その壁を取り払い、選手たちと何でも話せるようになった。
それが3期生たちのとき。現在高校3年生となった3期生は、高校野球を引退した後、チームの練習に参加して後輩の面倒をみている。
美里工業、石川高校、前原高校などに進学したOBが後輩にアドバイスを送るとともに、それぞれの高校の野球部の様子も教えてくれる。
高校進学を控えた中学生とっては貴重な情報源にもなる。取材当日も6人のOBが練習に顔をみせ練習を補助する。
伊波監督は「OBがいっぱい来てくれるので、助けてもらっている。また、OBの父母や地域の協力などもあり、みんなに助けられてチームが運営できています」と感謝の言葉を口にする。
チーム誕生から5年
チームが誕生したのは平成23年5月。ヤングリーグ(全日本少年硬式野球連盟)に所属する中学硬式野球のチームとしてスタートした。
しかし結成3年目には部員不足となり、中学野球部を引退した選手を受け入れる育成チームとしての活動を開始した。
翌年からはヤングリーグのチームとしての活動をいったん停止、軟式野球部を引退した中学3年生を対象とした育成チームとして7月から12月までの間の活動を行うようになった。
その育成チームとなった4期生、5期生がジュニア育成大会で2年連続して県大会を制覇。今年も、30名近い中学3年生がチームに参加している。
今年4月、ヤングリーグとしての活動を再開
部員不足のため2年間停止していたヤングリーグのチームとしての活動を今年4月から再開した。
中学で硬式野球をやりたいという新一年生からの問い合わせやドリームで野球をやりたいという要望があったことから受け入れを決め、今年4月から一年生部員7人でチーム活動を再び開始した。
育成会メンバーの3年生が参加するまでは、7人で練習に取り組んできた。来年4月に新入部員が加われば中学硬式の公式戦への参加も実現する。
「来年のジャイアンツカップ沖縄予選に出たいですね」(伊波監督)。現在、沖縄ヤングドリームは、3年生が育成会活動でジュニア育成大会3連覇達成を目指すとともに、一年生部員がまだ叶わぬ公式戦出場に向け日々の練習に取り組んでいる。
TEAM DATA FILE
創部 | 平成23年 |
代表 | 仲間直 |
副代表 | 新垣哲洋 |
監督 | 伊波誠 |
コーチ | 比嘉克典、伊波直彦、伊波一希 |
マネージャー | 嘉陽清美 |
部員数 | 33名(育成26名) |
練習日 | 火曜日を除く毎日 |
練習場所 | 石川球場屋内施設 |
チームのモットー | 礼儀、規律 |
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