西原東中学校野球部 PICK UP! TEAM

2016-09-15

全日本ベスト4！

西原東中学校野球部の全日本大会ベスト4の軌跡を今一度追ってみる。今から3年前の第5回全日本少年春季軟式野球大会沖縄県予選で優勝した西原東中学校野球部は、同九州大会にて優勝した長崎波佐見中学校に1点差で惜敗してしまう。

しかし敗者復活（第5代表決定戦）にて佐賀致遠館中学校、熊本鶴城中学校を破り本大会への切符を手にした。

そして本大会で川上クラブ（山口県）、桜井中学校（富山県）、川根・北中学校（静岡県）を下し準決勝へ進出。優勝した西中原中学校（神奈川県）に敗れたものの、西原東中学校以外全て初戦敗退した九州勢の最高位となる堂々のベスト4入りを果たしたのだった。

そんな偉大な先輩に続けと、新チームになって初めての大会となる第8回全日本少年春季軟式野球大会中頭地区予選に、ナインは挑んだ。

みんなでひとつにまとまるチームへ

序盤、スクイズなどで2点を刻み試合を優位に進めたが7回表、与勝第二中学校に2点を奪われる。追い詰められたその裏、本村虎楠（こなん）がヒットで出塁する。

その後満塁として城間巧翔（たくと）がこの試合3安打目となるタイムリーを放ち劇的なサヨナラ勝ちを収めた。

「サッカー部と共有するグラウンドでは、守備練習だと限られたポジションのみに偏ってしまう。それならば打撃を武器としたチームにしよう」と、昨年から指揮を執る天願泰士監督も笑みがこぼれる見事な粘り勝ちであった。

残念ながら次戦の山内中学校に敗れ県大会の切符は逃してしまったが、クリアしなくてはいけない課題を「誰よりも、やることをしっかりする頑張り屋」と、天願監督が信頼を置く山田理貴（りき）主将はこう語る。

「もっと打撃を強くすること。そしてみんなで声掛けしていくこと」。パワーはあるが荒さが見られる打撃陣や、個性豊かで左右揃う一方、試合を作る力に欠ける投手陣など、1人1人が持つ技量はまだまだ浅いが、各自が持っている可能性を否定することではない。

むしろこれから先、周りが驚くほどの成長を見せることだって十分可能である。それにはまず、チームみんなが同じ目標に向かわないといけない。負けたことよりも打たれたりエラーで走者をためるピッチャーに、みんなで声掛けすることが出来なかったことが悔しかったと山田主将は思っている。

それを主将ひとりが背負うのではない。35名全員が共有することで「潮風かおる東の あしたの空に陽はのぽる」ように輝く道が拓けていくのだ。来年、創立30周年を迎える「わったー自慢の西原東中学校」。

その歴史の節目に、再び西原東旋風を巻き起こそう！（當山）

監督紹介

天願泰士 監督

1981年6月15日うるま市（旧具志川市）生まれ。
あげな中学校、具志川高校で野球部。国際武道大学にて中学・高校保健体育免許を取得、宮里中学、コザ中学、具志川中学、山内中と野球部に関わり昨年4月から西原東中学へ。
「自分のことは自分で責任を持つ事を心がけ、野球を楽しんでもらえたら」と指導に励んでいる。35歳。