名護中学校野球部 PICK UP! TEAM
名護中学校野球部
2016-07-15
47年振りの新人大会V
新チームに移行して最初の公式戦となる全日本少年春季軟式野球大会沖縄県予選で、県大会へ出場した名護中学は準決勝へ進出するも石垣中学の前に惜敗。
迎えた12月、KBC学園杯沖縄県中学校新人軟式野球大会の県大会へと乗り込んできた名護中学は、決勝で再び石垣中学と対戦し、7対2と会心のゲーム運びで見事優勝した。
第19回目の大会で「初優勝」とのことだが、実は中学校軟式野球の新人大会は、昭和32年に第1回大会が行われている。
昭和43年12月の大会の決勝にて、名護中学はサヨナラ勝ちで初の栄冠に輝いており、その当時の記録を含めると47年振りの優勝となった。※参照
挫折を通して取り戻した自信
だが、春季県大会を懸けた北部地区予選では、準決勝に臨むも敗退。第13回九州中学生選抜野球大会では、初戦で当たった宮崎住吉中学と互角の戦いを演じるも、延長8回タイブレークの末に敗れた。
「言われたことを徹底してやろうという意識も高い。我慢強さも感じる良いチームだが弱点もあった。」とは、4月に本部中学から赴任してきた米田監督。
ライバル校として戦ってきたからこそ見えてくるものがある。追い込まれて外角で勝負されると脆さを露呈していた名護中学打線。右打ちの基本の徹底さを求めると、選手たちも素直にそれに従った。その結果が、夏の北部地区予選シード決定戦でもある、ゆがふいん杯での優勝。4試合で27得点を挙げ自信を取り戻したのだった。
キャプテンは嫌われて一人前
制球力に優れ試合を作る能力に長ける具志祐作と、力ある球で押す金城英大の2枚を中心に、左腕与那覇旭や2年の玉城廸孝、上里靖汰と分厚い投手陣は相手にとって脅威となる。
打線では「中学生で高いレベル」(米田監督)の田窪琉風、上里朝輝の1、2番コンビが相手野手陣をかき回し、流れを一気に持ってくる。
その一方で、雑さが見える守りに対してはキャッチボールや塁間送球で一つのプレーので大切さを意識している。
加えて、「7年間、保護者(保護者OB会)として見てきたけど、同級生にこれだけ強く言える主将は初めて」と、阿波連氏が絶賛する金城英大が、ナインの気の緩みを見逃さない。
「キャプテンは、嫌われて一人前ですから」と語るグラウンドの指揮官がチームを締める。そう、努力は必ず報われると信じる力が、大きな結果をもたらす。全ては最後の夏の選手権大会で優勝するためだ。
1948年、記念すべき第1回(全島中学校野球)大会で優勝したのが名護中学だが、それ以降頂点には届いていない。68年振りの夏制覇へ!北部の雄が、大きな偉業を成し遂げるために動き出した!(當山)
※(前身となった新人大会は平成元年を持って一旦閉じる。その9年後に第1回大会として再開され、昨年名護中学が優勝した)
TEAM DATA FILE
創部 | 69年目(創立当初から) |
監督 | 米田善行 |
副顧問 | 宮城一基、稲嶺尚幸 |
コーチ | 堰口聖児、阿波連一光 |
部員数 | 65名(部員63名、マネージャー2名) |
練習日 | 週に1日は必ず休み。適宜、弾力的に練習している |
練習場所 | 名護中学グラウンド |
チームのモットー | 努力必報(どりょくひっぽう) |
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