沖縄国際大が西日本2位

第33回西日本大学軟式野球選手権大会

2016-12-15

大学軟式野球の第33回西日本大学軟式野球選手権大会が11月4日~9日まで兵庫県神戸市 ほっともっとフィールドを主会場に行われ、沖縄国際大が初の決勝進出を果たした。惜しくも頂点は逃したが、準優勝に輝く好成績を収めた。

決勝

沖縄国際大 VS 立命館大

決勝

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
沖縄国際大2 0 0 0 0 0 0 0 0 2
立命館大1 0 4 0 0 1 0 2 x 8
(沖) 安室、上江洲、大城裕―津嘉山
(立) )安室、上江洲、大城裕―津嘉山
三塁打 : 伊藤2
ニ塁打 : 金城(沖)、三上将、伊藤(立)

初回先制するも逆転負け。追加点を許し、追い付けず。

初回表の攻撃で2点を先取し、幸先良いスタートをみせた沖国大だったが、3回に逆転を許すと、その後も追加点を奪われ、頂点に立つことができなかった。

沖国大は一回表、先頭の一番金城がいきなり初球を叩きレフトへ二塁打。続く2番新垣の送りバントが内野安打となり、チャンスを築く。

新垣は二盗も決め、二、三塁とさらにチャンスを広げる。3番津嘉山は倒れたものの、4番上江洲がセンター前にはじき返し、二者が生還。2点を先制した。その裏、立命館大は、一死一塁から3番伊藤にタイムリー三塁打が出て1点を返す。

沖国大は、1点リードの3回表の攻撃で先頭の金城がこの試合二本目のヒットで出塁し、得点圏へ進んだが後続が断たれ無得点。すると、その裏、立命館にエラーと四球でチャンスを与えると、再び伊藤に2点タイムリー三塁打を打たれるなど4点を奪われ逆転された。

沖国大は、4回以降、立命館大の先発青島の前に散発2安打に封じられ、得点機を作ることができず、頂点を奪うことはならなかった。

有銘恵吾監督

全日本選手権大会敗退後、悔しさをモチベーションへ変え、今大会まで心身共に準備を心掛けてきました。現地入りするまで噛み合わなかった事も多く不安もありましたが、学生達は本戦において、普段以上の力を出し切り準優勝という勲章を掴み取ってくれました。

投手を始め、本当に全員が期待に応えてくれました。一戦一戦、緊迫した試合が続きましたが、公式戦で4試合を行うことが出来た事は名誉なことであり、良い経験となりました。3年生は今大会を機に引退する学生が多いですが1、2年生に残してくれた財産は大きく、今後の飛躍に繋がっていくと信じています。

学生達と最高の舞台で野球が出来た事は私自身、誇りで有り、大学関係者を始め周囲への感謝の気持ちを忘れず今後も精進して参りたいと思います。

照喜名啓介主将

初戦から決勝戦まで劣勢で息詰まる展開でしたが、打撃や守備でもこれまで目指してきた沖国大の野球が出来たと思います。特に準決勝の中京学院大戦は忘れられない試合となり最後まで諦めない姿勢や仲間を信じる気持ちが、サヨナラ勝利という結果に結びついたと思います。

準優勝という結果が残せた事は、指導者や両親を始め、大学関係者、応援してくれる仲間の存在があったからだと思います。この場をお借りし、支えて頂いた方々に感謝申し上げます。後輩達は、優勝という目標を果たす為に今後も努力して欲しいと思います。選手宣誓でワンフレーズとして発声した「いちゃりばちょーでー」は、私達にとって、記憶に残る大会となりました。

大会結果

優 勝立命館大学(関西六大学軟式野球連盟第二代表)
準優勝沖縄国際大学(沖縄県大学軟式野球連盟第一代表)
【3 位】中京学院大学(東海学生軟式野球連盟第一代表)
福山平成大学(中国地区大学軟式野球連盟第一代表)

個人賞

優秀選手賞大城裕樹(沖国大)

準決勝

沖縄国際大 VS 中京学院大

準決勝

 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13
中京学院大0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 2 3
沖縄国際大0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 3x 4
延長十三回タイブレーク
(中) 浦田、瀧澤―岡田
(沖) 大城裕―津嘉山
三塁打 : 瀧澤(中)
ニ塁打 : 上江洲、吉田(沖)

延長13回、タイブレークを制し決勝進出

延長12回表、一死満塁のピンチをしのだ沖国大は、その裏に無死から6番吉田が二塁打で出塁したものの後続が断たれ、得点することができない。

延長13回からは、無死満塁から始まるタイブレークに突入した。嫌な流れの中、表の中京学院大の攻撃を2失点にしのいだ沖国大はその裏、3点を奪いサヨナラで勝利を収めた。13回裏、2点を追う沖国大の攻撃。一番金城の内野安打でまず1点を返す。

しかし、その当たりで本塁を狙った二塁走者が本塁で憤死。さらに次打者の内野ゴロでも三塁走者がタッチアウト。二死一、二塁となり、勝利が遠くなりかけた場面で打席に3番津嘉山。ここで津嘉山が意地をみせる。

フルカウントからセンターへヒットを放つ。二塁走者金城が生還、そしてセンターが打球の処理を誤る間に一塁から新垣も生還。サヨナラの本塁を踏んだ。沖国大の先発大城裕は13回を投げ切り散発5安打に抑える好投、勝利を導いた。

準々決勝

沖縄国際大 VS 龍谷大

準々決勝

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
龍谷大0 0 0 0 0 0 0 0 3 3
沖縄国際大0 0 2 0 1 1 0 0 x 4
(龍) 阿部、岡山、近藤―今川
(沖) 安室、大城裕ー津嘉山
ニ塁打 : 新垣、上江洲(沖)

最終回、粘る龍谷大の反撃を断ち切り勝利

沖国大は三回裏、二死二、三塁から4番上江洲が2点タイムリー二塁打を放ち先制。5回には3番津嘉山のタイムリーで3点目を奪うと、6回にも相手ミスで追加点。

沖国大は、4対0とリードし最終回を迎えたが、簡単に勝利は掴めない。沖国大の先発安室は初回先頭打者に打たれた1安打のみに抑え好投を続けていたが、9回、一死後に連続失策と四球で一死満塁のピンチを招く。

内野安打で1点を失うと、沖国大はリリーフに大城裕を投入。大城は迎えた打者を三振に討ち取り二死となる。しかし、自らの押し出しと暴投で一点差とされる。

尚も、二死二、三塁と一打逆転のピンチだったが、ここで大城が踏ん張った。次打者を内野フライに討ち取り勝利を手にした。

二回戦

沖縄国際大 VS 吉備国際大

二回戦

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
吉備国際大0 0 0 0 0 0 1 0 0 1
沖縄国際大0 0 0 1 0 2 0 0 x 3
(吉) 黒河、難波―猪崎
(沖) 大城裕ー津嘉山
三塁打 : 新藤(吉)
ニ塁打 : 瀧(沖)。難波(吉)

大城が、1失点完投。初戦を突破。

沖国大が中盤にあげた3点を先発大城裕が守り切り初戦を突破した。沖国大は、4回裏一死満塁から6番吉田の犠牲フライで先制。6回には、二死走者無しから、4番上江洲、5番瀧、6番吉田の3連打で2点を追加した。一方、守りでは先発した大城裕が、7回に連打で1点を失ったものの、吉備国際大打線を4安打に抑え完投勝利。安定した投球をみせ、初戦突破を勝ち取った。」

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