コパンベースボールクラブが4年ぶり2度目の優勝

第22回オリオンスーパーベースボール2016中央大会

2016-12-15

草野球の沖縄一決定戦「オリオンスーパーベースボール」の最終日が11月12日、セルラースタジアム那覇で行われ、決勝でコパンBBCがNL学園を逆転で下し、4年ぶり2度目の頂点に立った。コパンBBCは12月に奄美大島へ派遣され、親善交流試合に出場する。

1点を追うコパンBBCが最終回に逆転に成功、4年ぶり2度目の優勝を遂げた。4対3最終回、コパンBBCの攻撃。一死を奪われた後、9番座喜味がレフト線へヒットを放ち出塁。反撃の足掛かりを作る。

さらに1番永山もレフト線へ二塁打を放ち、二、三塁とチャンスを広げる。一打逆転のチャンス。ここでコパンBBCは代打奥平を送りヒットエンドランを仕掛ける。

しかし、これは決まらず、強硬策へ作戦変更。そして奥平が打った打球はセカンドベースの後方への当たり。打球は、懸命に追う前進守備の右翼手のグラブの先をかすめグランドへ、三塁走者が生還し同点に追い付いた。

なおも続く一死一、二塁とチャンスで、コパンBBCは3番宮里に送りバントの指示。二死二、三塁とし打席には4番小渡。上里大樹監督は「小渡は、この試合ずっと打っていなかったから、お前が打たないと勝てないだろうと勝負を託した」。

マウンド上のNL学園・野底は球速130km台中盤。監督から勝負を託された小渡は、振り遅れないようにと普段より指一本短くバットを握り打席へ立った。「前の打席もサードゴロ。4番の仕事ができていなかった。どうにか決めようと思った」(小渡)。その小渡が放った当たりは右中間へ飛んだ。タイムリー二塁打。二者が還り、6対4と4なる逆転打。4番の執念の一打がチームを勝利へ導いた。

初回に6番我如古のタイムリーなどで3点を先制し、幸先良いスタートをみせたNL学園だったが、その後は4回に奪った1点のみと突き放せず、最後に逆転を許した。13年ぶり2度目の決勝進出を果たしたNL学園だったが、土壇場で勝利を逃し、惜しくも初優勝はならなかった。

結成10年のコパンBBCは、4年ぶり2度目の栄冠。一回戦から接戦の苦しい戦いの連続を勝ち抜いて頂点に立った。メンバーは20歳から36歳と幅広い年齢層で構成されるが、決勝で完投した當間は最年長の36歳。初回に3点を失うも、その後は1失点。最速で130km台を記録するなど力投をみせた。

決勝

 1 2 3 4 5 6 7
コパンベースボールクラブ0 0 1 2 0 0 3 6
NL学園3 0 1 0 0 0 0 4
(コ) 當間―宇江城、座喜味
(N) 大城、野底―宮城
ニ塁打 : 島袋(N)、座喜味、永山、小渡(コ)
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