中部育成会Ａが2年ぶり5回目の優勝

2016-11-15

中部育成会Ａが序盤から打線がつながり快勝した。一回表に先頭打者に出塁を許すも三者凡退で切り抜けた中部育成会は、その裏3点を先制した。

一回裏、中部育成会は一死後、2番稲嶺盛太、3番比嘉大智が連打でチャンスを築くと、続く4番平田哲聖が四球を選び満塁。

ここで5番比嘉真大がライトオーバーの二塁打を放ち、二者が還り2点を先制した。さらに続く6番上運天大志の内野ゴロで三塁走者が本塁を踏み、この回3点目を上げた。

中部育成会は2回にも、9番東盛陸哉のタイムリーやスクイズなどで3点を追加。3回には8番島袋悠之介のタイムリー二塁打でさらに1点を加えた。

追う北谷ボーイズＯＢは、4回表、走者を一塁に置き3番屋嘉比亜紡が右中間を破り、1点を還す。さらに、相手ミスで2点目が奪い反撃の兆しをみせた。

しかし、反撃もここまでだった。打線が活発な中部育成会は、5回裏2本のヒットで一死一、三塁とすると、9番東盛がレフト線を破り二者を迎え入れ、試合を決めた。

中部育成会は、大会参加の基本はベンチ入り全員の試合出場。30名の中学3年生が参加する中部育成会は、今大会、Ａ・Ｂの2チームで参加した。初戦で敗れたＢチームがＡチームを応援した。

喜久山翼監督は「優勝できたのは、同じ同級生のＢチームの補助も大きかった」と話した。

同時に喜久山監督は「高校野球に進むとチーム内の競争も激しい。ここでも全員にチャンスを与えながら競争させ、大会ごとにＡ、Ｂのメンバーを入れ替えている」とも話した。

軟式野球部引退後に硬式野球を初めて経験する選手たちは、当初、軟式バットより重い硬式バットを振ることができなかった。育成会最初の大会では、全く打てなかった。そのふがいなさを感じた選手たちは、バットを振れるよう練習し、この決勝では13本の安打を放ちコールド勝ちを収めた。