くんじゃんspiritsが、初の秋制覇
第132回沖縄県秋季軟式野球中央大会
2016-10-15
くんじゃんspirits が、沖縄ゼネラルくすぶるずの最終回の追い上げを振り切って、初の西日本大会出場を決めた。
5対0とくんじゃんspiritsがリードして迎えた9回裏。4回から登板して沖縄ゼネラル打線を0点に抑え好投をみせていた翁長隼人が捉えられる。
この回先頭の4番儀間裕也にレフト前ヒットを打たれ出塁を許すと、続く5番小渡甲也にもレフト前に運ばれ無死一、二塁。続く打者を内野ゴロに打ち取るも、その後の代打新城泰史にセンター前ヒットを浴び満塁とされる。
そして続く打者にストレートの四球を与え1点を献上。リードは4点に縮まり、なおも一死満塁のピンチ。
ここで、くんじゃんspiritsは古我知優二監督兼選手が自らマウンドに。今年から監督兼任となった37歳は、昨年までは主戦を務め、昨夏はチームを天皇杯に導いたベテラン。
とはいえ今シーズンは監督業が中心、エースの座を山城真に譲り春夏秋の公式戦での登板は2試合のみ。それでも「満塁の走者が全員還っても、まだ1点勝っている。ストライクを取る自信はある、フォアボールさえ与えなければバックが守ってくれる」とマウンドに上がった。
そして、最初の打者をファーストフライに打ち取り二死にこぎつける。しかし、続く一番上原龍二にセンター前にはじき返される2点タイムリーを浴び2点差に詰め寄られる。二死ながら走者は一、二塁。一塁走者は同点の走者。
だが、古我知にあせりはなかった。次打者に対し、得意のツーシームを駆使し2ストライクと追い込むと最後はショートゴロに討ち取った。
古我知が監督に就任した今年。昨年、天皇杯を経験したメンバーのうち、半数近くが入れ替わった。そのため練習試合を多く組むことで経験を積ませ、全員がどこでも守れるようにして、メンバーが揃わないときでも戦えるチームづくりを目指した。それが今回総力戦で戦えるチームとなり頂点に立った。
今大会の優勝の大きな要因となったのが、支部予選から好調の打撃陣。打ち勝つ試合も多く、決勝でも5得点を奪った。次の目標は西日本大会での勝利。山城真人主将は「昨年の天皇杯は初戦敗退。まずはチーム一丸となって、ひとつ勝つこと。初戦に勝って、勢いに乗って優勝を目指したい」と話した。
決勝
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
くんじゃんspirits (北部) | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 |
沖縄ゼネラルくすぶるず(南部) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 |
準決勝
沖縄ゼネラルくすぶるず(南部) | 3-2 | 富士屋(那覇) |
くんじゃんspirits (北部) | 2-0 | 匠建(南部) |
一回戦
沖縄ゼネラルくすぶるず(南部) | 6-5 | 海鮮料理浜の家ノンシュガー(中部北) |
匠建(南部) | 6-1 | チップチップベースボールセンター(中部南) |