女子の甲子園大会、沖縄ティーダバルから3選手が出場

「第20回全国高等学校女子硬式野球選手権大会」(女子の甲子園大会)

2016-08-15

女子の甲子園大会と呼ばれる全国高等学校女子硬式野球選手権大会が、7月28日から兵庫県丹波市で開催された。今年は全国23の高校と、連合1チームが参加。全国には、まだまだ女子硬式野球部が少ないため、県予選は経ずの全国大会。そのうちの連合チームに県内唯一の女子硬式野球チーム「沖縄ティーダバル」から3名の選手が参加した。

丹波高等学校連合チームで出場

今年も、全国で唯一連合チームとして認められている「丹波高等学校連合チーム」のメンバーとして沖縄県内の女子高校生3名が出場した。

丹波高等学校(兵庫)は実在しない学校名。部活に女子硬式野球部がない高校に在籍しながらも、硬式野球でプレーしている女子高校生が全国から集まった連合チームの名称。

今年の丹波高校連合チームには総勢22名(3年生10名、2年生8名、1年生4名)が参加。新垣友稀(豊見城高3年)が一回戦の至学館高戦に、先発投手で出場した。

沖縄から出場した3選手。

3年生新垣友稀(豊見城高校)
2年生金城妃月(西原高校)
1年生石川愛望(具志川商業高校)

一回戦

 1 2 3 4 5 6 7
丹波連合0 0 1 1 5 0 0 7
至学館高0 0 4 5 0 0 x 9
(丹) 新垣、辻ー西塚、西田
( ) 小島、岩田、牧瀬、高橋ー西山
三塁打 : 大須賀(丹)菰田、西山(至)
ニ塁打 : 木戸口(丹)

丹波連合は、初戦で強豪の至学館高校との対戦。今年で3年連続の出場となる新垣友稀は、沖縄ティーダバルのメンバーとして初めて先発のマウンドに上がった。

序盤はエラーが絡むも要所で締める立ち上がりをみせたが、中盤に入り、ヒットとエラーが絡み得点を許した(自責点3)。

新垣は、打撃ではタイムリーヒットを放った。新垣にとって高校3年生最後の全国大会への出場。今後に生かすことを期待したい。負けはしたが、強豪相手に緊迫した素晴らしい試合を演じた。

2年生の金城妃月(西原高)と1年生の石川愛望 (具志川商高)は試合に出場機会はなかったが、「二人には、今までにない緊迫した大会を経験したことを来年に繋げてほしい。試合出場はなかったものの、県外のメンバーの中でプレーしたことは何よりの経験となったと思われる」と所属する沖縄ティーダバルの安次嶺康一代表。

安次嶺代表は、さらに「沖縄ティーダバルは、まだまだ発展途上。内地の女子野球を知ることが今後の課題。

この参加をきっかけに、連合チームと言うハンデはあるが、沖縄県内の高校生でも女子硬式野球大会にチャレンジ出来る土台を作りたいと思う。

いつの日か、ここ沖縄にも女子硬式野球部が出来て、沖縄県の高校が全国大会に出場出来ることを夢見ている」と話した。

沖縄で唯一の女子硬式野球チームの沖縄ティーダバルでは、全国のレベルに追いつくため、全国レベルの女子野球を肌で感じて、選手個々としても成長してもらいたいと、部員の高校生メンバーを連合チームに参加をさせている。

高校の大会に参加した3名も含め、沖縄ティーダバルは、8月6日から愛媛県で開催される、女子硬式野球の日本ナンバー1を決める大会「第12回全日本女子硬式野球選手権大会」に参加する。今年で6回目の参加となる。

沖縄と県外の女子硬式野球とはレベルの差がまだまだあるが、少しでも県外のチームに追い付けと奮闘中だ。

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