糸満OB還暦が初の頂点へ

第24回沖縄県還暦軟式野球大会

2016-08-15

60歳以上の選手が出場する第24回沖縄県還暦軟式野球大会が7月16日~24日にかけて開催された。大会には、宮古、石垣、久米島の離島勢も含め県内各地から33チームが参加した。決勝は、糸満OB還暦と沖縄徳洲会野球クラブとの対戦となり、糸満OB還暦が13対2で圧勝。参加3年目で初の頂点に立った。糸満OB還暦と沖縄徳洲会野球クラブは、11月に福岡県宗像市で開催される第10回九州還暦軟式野球大会に県代表として出場する。

糸満OB還暦が、相手守備陣の乱れに乗じて序盤で得点を重ね、圧勝。還暦大会出場3年目で初優勝を遂げた。

1回裏、糸満OBは先頭の1番米須清徳がエラーで出塁。2番国吉真一郎と仕掛けたヒットエンドランはライトオーバーの当たりとなり、打った国吉は一気に本塁生還。2点ランニングホームランで糸満OBが先制した。

さらに相手内野手のミスと送りバントで築いた一死二塁、三塁で6番久保田直司がセンターへ犠牲フライを放ち、この回、3点を上げた。2回表に1点を返された糸満OBだったが、その裏すぐに追加点を奪う。

先頭の9番上原秀昭がエラーで出塁すると、1番米須のライトへの三塁打で生還。そして2番国吉が右中間を破り2打席連続のランニングホームラン。その後も二死二塁から6番久保田のタイムリーヒットで1点を追加、この回4得点。7対1とリードを広げた。

3回にも1点を返された糸満OBだったが、4回裏に、2四球、2失策に3本のヒットを絡めて、打者10人の攻撃で一挙6点を奪い、大きく突き放した。実年の部(50代)では、県大会制覇を何度も成し、強豪と名をはせていた糸満OBが還暦大会で出場3年目にして初の頂点に立った。

西平寿和監督は「九州大会に1位出場を決められたので良かった。今年は、実年のメンバーだった4人が新たに加わった。戦力的にはこれが大きい。

チームに勝つという意識が高まった。これまで負け続けていた琉球BBCに二回戦で勝てたので、その勢いが優勝につながった」と振り返った。

還暦大会出場3年目で、常勝を誇った実年チーム時代のメンバーが揃った糸満BBC。沖縄県還暦野球協議会の嘉納勝会長も閉会式で「これからは糸満OBの時代が来るな」と本気とも冗談ともつかぬ挨拶でエールを送った。

一方、準優勝の沖縄徳洲会は、初戦で春の王者KOZA BBCを6対5の接戦で下すと、そのまま勝ち進み久々の決勝進出を果たした。

沖縄県の還暦野球の草分けともいえる沖縄徳洲会は、監督兼一塁手の長堂二三男(73歳)や打撃賞2位を獲得した前原信政(69歳)、ショートを守る池原憲吉(69歳)、途中からセカンドの守備に付いた眞榮田雅永(73歳)など、アラ古希の選手も多く出場する。

年々参加チームが増える還野球大会。生涯野球の実践の場として、どんどん盛り上がってほしい。

決勝

 1 2 3 4 5 6
沖縄徳洲会0 1 1 0 0 0 2
糸満OB還暦3 4 0 6 0 0 13
6回降雨コールド
(沖) 運天、比嘉―吉野
(糸) 上原―上里
本塁打 : 国吉2(糸)、前原(徳)
三塁打 : 米須(糸)
ニ塁打 : 久保田(糸)、平良、吉野(徳)
殊勲賞 : 上原秀昭(糸)
敢闘賞 : 比嘉眞嗣(沖)
打撃賞1位 : 国吉真一郎(糸)
打撃賞2位 : 前原信政(沖)
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