JAおきなわ、ヒガ不動産、決勝進出逃す

第38回西日本軟式野球大会(2部)

2016-07-15

C級の第38回西日本軟式野球大会(2部)が、6月10日~13日にかけて沖縄県で開催された。近畿以西23府県の代表と開催地枠3チーム、計26チームが参加。沖縄県からは代表のJAおきなわの他、開催地枠でヒガ不動産、憩い空間 たかふじ、居酒屋めとろ伊江島が出場。憩い空間 たかふじ、居酒屋めとろ伊江島は初戦敗退となったが、JAおきなわ、ヒガ不動産が準決勝に進出。ともに決勝進出はならなかったものの、西日本ベスト4の成績を残した。

準決勝

3度目の逆転劇ならず、9回に突き放される

準決勝

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
ユーセイホールディングス(徳島)0 0 0 1 1 0 0 0 3 5
JAおきなわ(沖縄)0 0 0 0 0 1 0 0 0 1
(ユ) 富士―工藤剛
(J) 宮城、赤嶺―大城
ニ塁打 : 米城(J)、前田(ユ)

2回戦、準々決勝と終盤に逆転劇を演じてきたJAおきなわだったが、試合をひっくり返すことができず、逆に最終回に突き放され力尽きた。

2回戦では4点差、準々決勝では3点差を逆転したJAおきなわだったが、ユーセイホールディングスの富士を打ち崩すことができなかった。

JAおきなわは、3回、4回と四球で許した走者を三塁まで進められ、犠飛と内野ゴロで得点を失い、ノーヒットで2点を献上。追うJAおきなわは、6回裏、先頭の2番米城眞司がライトオーバーの二塁打で出塁、内野ゴロエラーで本塁に還り、1点差に迫った。

そして、二回戦、準々決勝で逆転劇を演じた7回の攻撃を迎えた。一死後、8番玉城幸浩がライト前にヒットを放ち攻撃開始ののろしを上げる。

続く9番神里太智が四球を選び、一死一、二塁。二死後、2番米城が死球を受け一打逆転の満塁とチャンスを広げる。

しかし、ここは後続が打ち取られ、逆転劇の再演とはならなかった。続く8回表にも一死二塁と得点圏に走者を進めるが得点することができなかった。

JAおきなわは2点を失ってしたものの、先発の宮城諒、6回から登板した赤嶺洋一が好投。継投で相手打線に8回まで1本のヒットも許していなかった。

しかし、9回表、一死から4番三木に初ヒットとなる内野安打を許すと、内野のミスが重なり1点を献上。さらに7番前田に2点タイムリー二塁打を浴び突き放された。

ヒットの数は、JAおきなわが4本、ユーセイホールディングスが2本。3度目の逆転劇の期待は叶わず、惜しくも決勝進出を逃した。

9回裏、逆転サヨナラ負け

準決勝

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
ヒガ不動産(沖縄)1 0 0 1 1 0 0 0 0 3
伊藤電機野球部(兵庫)1 1 0 0 0 0 0 0 2x 4
(ヒ) 我如古脩―石原
(伊) 長濱、長澤―本庄
三塁打 : 三谷、本庄(伊)
ニ塁打 : 我如古脩、石原(ヒ)、北山(伊)

 ヒガ不動産が1点のリードで迎えた最終回、9回裏、突如のごとく幕引きが起こった。

ヒガ不動産の先発我如古脩は2回までに2点を失ったものの、3回以降は、伊藤電機打線をノーヒットに抑える完璧な投球。そのまま逃げ切るかと思われた。

ところが悪夢が訪れた。

9回裏、先頭の3番御縞を1ボール2ストライクと追い込んだ後センター前にはじき返され出塁を許す。

続く4番北村には2ストライク後1球ファールで粘られた4球目、体制をくずしながらもライト線へ運ばれる。

この当たりに中継ミスが重なり、三塁へ進んだ一塁走者が一気に本塁生還、同点に。

打った北村も三塁を陥れ、無死三塁。ここで雨足が急に速くなる。そして、続く5番大塚に投じた2球目が暴投。サヨナラ負けとなった。

ヒガ不動産は、初回表、一死から四球で出塁した2番我如古真仁が盗塁とキャッチャーの二塁悪走球で三塁まで進むと3番阿嘉辰宜の内野ゴロの間に生還、1点を先制。

しかし、その裏すぐに三塁打と犠飛で同点に追い付かれ、2回裏にはヒットとタイムリー三塁打で逆転を許す。だがヒガ不動産も粘る。

4回表、二塁打で出塁した4番我如古脩人が三塁まで進みワイルドピッチで同点。5回表には、一死三塁から代打嘉陽田祐輝が、起用に応え逆転のタイムリーヒットを放ち3対2と逆転に成功。

その後は、我如古脩が打たせて取るピッチングで3者凡退の山を築き、1点のリードを守っていたが、最終回、相手主軸に試合をひっくり返された。惜しい敗戦となった。

準々決勝

8回に3点差を逆転、準決勝へ、

準々決勝

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
JAおきなわ0 0 1 0 0 0 3 4 0 8
Victors(山口)2 0 1 0 0 0 4 0 0 7
(J) 小橋川、桃原、赤嶺―大城
(V) 岡村和、野原、岡村勇―野原、福永、野原
本塁打 : 岡村昌、井藤(V)
三塁打 : 岡村和(V)
ニ塁打 : 米城(J)、岡村和(V)

7対4と3点のビハインドで迎えた8回にJAおきなわが逆転した。

7回表に3点を奪い4対3と逆転に成功したJAおきなわだったが、直後に4点を奪われ突き放される。

しかし、あきらめないJAおきなわは、8回表、相手投手の制球の乱れに乗じて再逆転に成功した。無死から3連続四球を得て、無死満塁とし、さらに二つの四球と4番大城孝文、6番赤嶺洋一のタイムリーで4点を奪い逆転。

9回裏には、一死二塁と一打同点のピンチを招くも、赤嶺が踏ん張り勝利を引き寄せた。

3点差を追い付かれるイヤな展開を振り払い、準決勝進出

準々決勝

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
ヒガ不動産3 1 0 0 1 0 0 0 1 6
杵藤消防(佐賀)1 1 0 2 0 0 0 0 0 4
(ヒ) 阿嘉、上原、我如古脩―石原
(杵) 諸岡、石橋―中村
本塁打 : 高江洲(ヒ)
三塁打 : 馬郡(杵)

ヒガ不動産は、初回表、2番我如古眞仁のタイムリーなどで3点を先制。1点を返された直後の2回表には、1番高江洲がランニング本塁打を放ち再び3点差とする。

しかし、杵藤消防も要所でタイムリーを放ち、4回裏までに同点に追い付く。いやな流れの中、5回表一死から、四球で出塁した4番我如古脩人が盗塁を決めチャンスを築くと、相手内野のミスで生還。再びリードを奪った。

ヒガ不動産は、逆転直後の5回から上原康博をマウンドに送り、さらに我如古脩人と繋ぎ、相手の反撃をしのいだ。

二回戦

二回戦

 1 2 3 4 5 6 7 8
JA沖縄0 0 0 0 0 1 7 4 12
KOOB(熊本)0 1 0 2 0 1 1 0 5
8回コールド
(J) 宮城、桃原、赤嶺―大城
(K) 内田、城、高橋―大村
三塁打 : 米城(J)、岩根、大村(K)

二回戦

 1 2 3 4 5 6 7
大建工業クラブ(岡山)0 0 0 0 0 1 0 1
ヒカ不動産1 4 0 0 1 0 2x 8
7回コールド
(大) 山崎、県松―景山
(ヒ) 我如古―石原
ニ塁打 : 我如古、阿嘉(ヒ)

一回戦

一回戦

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
憩い空間 たかふじ(沖縄)0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
ユーセイホールディングス(徳島)0 4 0 0 2 0 0 0 x 6
(憩) 島添、知念―外間
(ユ) 富士、工藤誠―工藤剛
三塁打 : 渡邉(ユ)
ニ塁打 : 尾崎、工藤剛(ユ)

一回戦

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
居酒屋めとろ伊江島(沖縄)0 0 0 0 0 0 1 0 0 1
SP(鹿児島)0 0 0 1 1 2 3 0 x 7
(居) 小浜―大城奏
(S) 柏木―前田
三塁打 : 神川、中野(S)
ニ塁打 : 前田和、池上(S)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

大会結果:JAおきなわ、ヒガ不動産、決勝進出逃す トップに戻る