ミスを恐れず積極的に!

糸満市光洋マリンズ

2016-06-15

「自分たちで考えてやる野球が絶対面白いですよね。」と、今年の1月から新監督になった要大悟氏は語りだした。

現光洋マリンズでは、セーフティーバントや盗塁のサインは殆ど出ない。

「出来ると思ったらやってみる。行けると思ったら走ってみる。それで失敗に終わっても(試合では)叱ることはしません。」それは攻守に関しても同じこと。

一歩前に出て捕ってみようとする勇気を褒め、全力でスイングした結果が空振り三振ならオーケー。

結果は結果として、試合後に反省として教えることで次に繋げていくのだ。その成果は徐々に実りつつある。

 去った春季糸満ブロック大会において光洋マリンズは準決勝へ進出。

残念ながら西崎アングルに惜敗してしまったが、「優勝チームを相手に、お前たちは互角の戦いをしたんだ。もっと自信を持っていこう。」と、選手たちに語り掛けた要監督はこの夏、7年半も遠ざかっている県大会への出場を目論む。

もちろん代表チームだけではない。前監督の仲門氏が基礎を教えている低学年の子供たちも元気いっぱいだ。

沖縄の島守と呼ばれた元県知事の、島田叡氏の冠がかかる第1回島田杯(4年生以下の選手たちによる大会)で、光洋マリンズは糸満ブロックの予選をトップで通過。

来る南部支部の本予選で2勝利を収めることが出来れば、県大会への出場が叶うのだ。代表とのダブル選出となれば、光洋小学校や地域も盛り上がること間違いなし。

また、光洋マリンズでは外野の芝が伸びてくると、大人も子供たちも一緒になって汗だくになりながらグラウンド整備を行う。

野球の練習を子供たちがやっている傍らで、父母会が学校の芝を刈っている姿を目にすることは周りでも良くあるが、子供たちと一緒にやることに意義があると要監督は言う。

「学校の先生たちも、自分たちの教え子たちが綺麗にしてくれたということで喜びも倍増します。もちろん、地域の行事にも今は積極的に参加するようにしています」。

 野球って難しい。野球ってどこか窮屈。野球って厳しい。そんな声を一蹴させたい。

「挨拶、礼儀、感謝の心はもちろん教えます。ですが、例えばベースランニングで脚力を競う。フリーバッティングでは思い切り振って飛距離を競う。試合でも練習でも良いプレーをしたら褒めちぎる。そんな野球本来の楽しさを知ってもらいたい。中学の野球、そして高校野球へと子供たちが続けてくれたら嬉しいですよね。」

野球の魅力を教えつつ、人や地域との触れ合いも大事にしていくチーム、それが光洋マリンズだ。

TEAM DATA FILE

創部22年
監督要大悟
コーチ名嘉原功、新垣満、上原良弘、具志和雅
部員数25名
チームのモットー継続は力なり
練習日火・水・金・土・日(週末は大会や練習試合)

監督取材

要 大悟監督 1978年5月2日豊見城生まれ。

座安小学校、伊良波中学校、南部工業高校卒。伊良波中学校野球部OBたちが集まって職域野球に参戦していたが、長男が2年生のときに光洋マリンズに入部したのをきっかけにコーチ、今年の1月、仲門前監督から直々に頼まれて監督へ就任した。
「とにかくミスを恐れず思い切りやってほしい。」と、伸び伸び野球を掲げる。全員が光洋小学校であり、1年生から入部OK。
「野球をやったことがなくても丁寧に教えます。部員募集中!」とのことだ。
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