硬式の部ではティーダバルが善戦。軟式の部はヴェガが優勝を果たした

DESCENTEプレゼンツ第3回女子硬式野球沖縄大会兼沖縄県女子軟式野球大会

2016-04-15

初の硬式軟式同時開催となった、女子野球大会が3月18日から恩納村赤間ボールパークにて行われた。ティーダバルは1点差の惜敗。ヴェガは延長の末、沖縄ガールズを下して優勝した。

硬式の部

本土の強豪7チームを迎えて行われた第3回女子硬式野球沖縄大会。ティーダバルは大会二日目に登場し、丹波ガールズ(兵庫県)と対戦した。

初回、緊張からか硬さが見られるティーダバルは、送球ミスなどが重なり丹波ガールズに2点を奪われた。しかしその裏、先頭の城間智子がライトへ二塁打を放ちナインを鼓舞すると、嘉数純菜も右中間へ運び一・三塁とチャンスを拡げる。ここで伊禮まりえが、しぶとく内野安打を放ち城間が生還。ティーダバルを象徴する3人で反撃ののろしを上げた。

ティーダバルは3回、ヒットで出場した城間を置いて喜舎場光(八重山高校3年)が、左中間を深々と破るタイムリーで同点。その後伊禮のタイムリーで喜舎場が生還し逆転に成功した。

なおも攻撃の手を緩めないティーダバルは4回、澤岻梨緒奈と福島志織の長短打で得点すると5回には、満塁から澤岻にタイムリーが飛び出すなど計5点を挙げた。

マウンドの新垣友稀(豊見城高校3回)は、2回から4回まで相手をノーヒットに抑えるなど力投を見せたが5回の4失点が重く、1点差で惜敗。だが、大会初の4強まであと一歩というところまで来たのは、ナインにとっても大きな自信となったことだろう。

「女の子だって硬式野球がやりたい!」。テレビでもニュース放映された女子野球大会は、確実に前進している。そう遠くない将来、県内の高校で、女子硬式野球部が設立されることを切に願いたいと、ティーダバル代表で大会委員長を兼ねる安次嶺康一氏は語った。

大会は、平成国際大学と環太平洋大学(侍ジャパン女子の代表監督を務める大倉氏が監督)が決勝を戦い、打線が爆発した平成国際大学が第1回大会に続く2度目の優勝を果たした。

決勝戦

 1 2 3 4 5 6 7
平成国際大4 0 2 1 1 0 3 11
環太平洋大0 0 1 0 2 0 0 3
(平) 小出−菊池
(環) 坂元、犬飼−坂田

個人賞

MVP 小出加会(平成国際大学)

優秀選手賞
菊池榛奈(平成国際大学)
田口真奈(環太平洋大学)
永田聖佳(MSH医療専門学校)
古澤あかね(丹波ガールズ)
酒井也美(履正社レクトヴィーナス)
横井千晃(履正社高校)
澤岻梨緒奈(沖縄ティーダバル)

準決勝

平成国際大学7-0MSH医療専門学校
環太平洋大学8-1丹波ガールズ

1回戦

平成国際大学(埼玉県)2-1履正社高校(大阪府)
環太平洋大学(岡山県) 2-0履正社レクトヴィーナス(大阪府)
MSH医療専門学校(広島県)1-0HIU(埼玉県)

1回戦

 1 2 3 4 5 6 7
丹波ガールズ(兵庫県)2 0 0 0 4 0 0 6
沖縄ティーダバル1 2 0 1 0 1 0 5
(丹) 安藤−浦上
(沖) 新垣−川満

軟式の部

「前回の負けが悔しくて。2度も続けて負けるわけには行かない。」と、友利直子監督が語ったように、ヴェガナインの気迫は最後まで緩むことは無かった。

「変化球が有効だった」(友利監督)と、先発の照屋雅美が相手打線を封じたが、沖縄ガールズ先発の兼城希咲も、伸びのあるストレートを武器にヴェガに得点を許さない。

そんな投手戦は規定の7回を終えて0対0となり、両者前回と同じく延長戦へ。この大会の規定により、選択打順制で先攻のヴェガが伊良皆里知奈のタイムリーなどで4点を奪う。

その裏二死となって後がなくなったガールズだったが、1点差に詰め寄る素晴らしい粘りを見せるもここまで。県内の女子軟式野球界を牽引してきたヴェガが見事、軟式野球の部では記念すべき第1回目となった今大会の頂点に輝いた。

決勝戦

 1 2 3 4 5 6 7
ヴェガ0 0 0 0 0 0 0 4
沖縄ガールズ0 0 0 0 0 0 0 3
(ヴ) 照屋、當銘−當銘、伊良皆
(沖) 兼城、西平−仲嶺

3位決定戦

ウェスティ5-1鳥光

1回戦

ヴェガ11-1ウェスティ
沖縄ガールズ7-4鳥光

個人賞

MVP 當銘優香(ヴェガ)

優秀選手賞
照屋雅美(ヴェガ)
仲嶺果倫(沖縄ガールズ)
川上登紀子(ウェスティ)
玉城佳恵(鳥光)

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