沖縄電力が2年ぶりに優勝

第34回石川逢篤杯争奪硬式野球大会

2016-04-15

沖縄県内の硬式野球のシーズン到来を告げる第34回石川逢篤杯争奪硬式野球大会が、社会人チーム2チーム、クラブチーム3チーム、大学4チーム、計8チームが参加して、開催された。決勝は、3月26日、金武町ベースボールスタジアムで行われ、沖縄電力がエナジックを7対0で破り、優勝した。

沖縄にキャンプで訪れていた社会人チームや大学チームなどと10数試合のオープン戦をこなした沖縄電力は、負ける試合も多く、オープン戦を通して打撃の状態があまり良くなかったが、今大会で打線の調子も上向きになってきた。

初戦の金武イーグルス戦を15対0、二戦目の琉球大学を10対0と大差で下し迎えた決勝でもエナジックを7対0と突き放した。

決勝戦、沖縄電力は3回まで二つの盗塁死もあり得点を奪えなかったが、4回表、4本のヒットを集め3点を先制した。

この回先頭の4番狩俣達也(沖縄水産高)がショートへの内野安打で出塁すると続く5番の金城長靖(八重山商工高)もセンター前に安打を放ち、無死一、三塁とチャンスを広げた。

ここで6番渡慶次道彦(名護高)も続いてセンター前に安打を放ち、先取点を奪った。さらに犠打で走者を進め一死ニ、三塁とすると、8番山川大輔(興南高)が期待に応えレフト前に運び、二者を迎え入れた。

沖縄電力は、5回表には4番狩俣達也が走者を一塁に置き右中間を破るタイムリー三塁打を放つなど、2点を追加しリードを広げた。投げては先発の高坂真太郎(SOLA沖縄専門学校)が6回を3安打無失点に抑える危なげないピッチング。

7回以降は、伊波伸彰(中部商業高)、諸見里尚(具志川商業高)、狩俣穏(沖縄国際大)と細かく繋ぎ、エナジックに得点を与えなかった。

エナジックは6回裏に一死満塁のチャンスを築いたが併殺に打ち取られ得点を奪えなかった。

昨年末に就任した沖縄電力の古謝景義監督は、オープン戦以降、選手と話し合うなどコミュニケーションを重視。お互いの考え方への理解を深めることで、チームとしての形が出来てきたという。

投手陣は、オープン戦を通じても安定していたといい今大会も3試合を無失点に抑えた。打撃陣の仕上がりも良くなってきており、4月8日から開幕するJABA四国大会で優勝を狙う。

JABA四国大会で優勝すると日本選手権への出場権を獲得することができ、予選が免除される。沖縄電力の過去最高成績は準優勝。新監督の下、優勝を目指す。

決勝

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
沖縄電力0 0 0 3 2 0 0 0 2 7
エナジック0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
(沖) 高坂、伊波伸、諸見里、狩俣穏―山川
(エ) 山下、金城、山城―翁長
三塁打 : 狩俣達(沖)
ニ塁打 : 與古田(沖)

準決勝

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
ビッグ開発0 2 0 0 0 0 0 0 0 2
エナジック1 1 0 1 0 0 0 0 x 3
(ビ) 池間、亀里―仲里
(エ) 井出―翁長
ニ塁打 : 仲里(ビ)、照屋、宮城倫、比嘉(エ)

準決勝

 1 2 3 4 5
琉球大学0 0 0 0 0 0
沖縄電力0 1 6 3 x 10
(琉) 城間、佐久本―伊佐
(沖) 池間、金城―宮里、新垣
三塁打 : 照屋、宮里(沖)
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