しちゃばる魂をひとつに!高江洲スパローズが嬉しい大会初優勝!

第7回沖縄県野球連盟中部北支部学童部軟式野球新人大会

2015-02-14

学童部では、1日7イニングまでと規定されている投手の投球回数。準決勝で完封した高江洲スパローズ知念新に対し、美原ドラゴンズの新垣飛熙が2イニングの貯金を持っていることが、試合にどう響くのか?そこがひとつのポイントでもあった。

先発はスパローズが背番号10の吉里竜門、ドラゴンズは準決勝でも2イニングを投げた豊田大航の両右腕で始まったがその豊田に、好調スパローズ打線が襲いかかった。 まずは1回裏、連続四球の走者を犠打で進めていきなりチャンスを得たスパローズだったが、キャッチャーフライに斬ると、飛び出していた三塁走者を落ち着いて刺す併殺で、ドラゴンズが難を逃れたかに見えた。だが2回裏、スパローズはツーアウトながら二・三塁とすると9番喜屋武元がフォアボールを選び上位打線へと回すと、一つの四球を挟む3連続となるバッテリーエラーで、スパローズが労せずして大量4点を奪った。

もちろん、ここまでの5試合で39得点をマークしているドラゴンズ打線も黙ってはいない。3回表には一死三塁として、センターへのフライから相手の守備妨害で1点を返すと、4回5回と連続二死二・三塁と吉里を攻め立てたがあと一本が出ない。その裏、二番手の石川喬也が捕まり、一死一・二塁とされるが、先発の豊田が再登板して後続を斬るナイスピッチングを披露。6回裏にはエース新垣がマウンドへ上がり、三者凡退に仕留めて味方を鼓舞したが、ここまで。走者を出しても粘りのピッチングを見せた吉里が、最後まで投げ切る1失点の完投勝利でこの大会、スパローズにとって初となる優勝を引き寄せた。

しちゃばる魂とは、高江洲や塩屋などに古くから伝わる言葉で、部落を越えた広域の方々の団結力や負けん気を表すが、そんな父母の声援がナインの闘志を燃やし続けた。また忘れてならないのがスパローズを応援した高江洲小学校マーチング部の皆さんだ。高校野球顔負けのブラバンと、体全体を使って舞い続けたチアの応援の後押しが、ナインに勇気を与えたのは間違いない。この優勝はまさに、高江洲小学校全員の、しちゃばる魂が勝ち取った栄冠だったと言えよう。

磨 忠徳監督 高江洲スパローズ

「(振りの鋭い打線に)ウチでは練習後、毎日500本の素振りを課しています。今では選手たちも慣れたもので、30分ほどで終えます。その集中力と練習の成果が出た大会となりました。(このメンバーは)4年生から勝ち続けてきた。絶対に優勝するのだという強い気持ちを、みんなが持って臨んだ結果の優勝です」

決勝戦

 1 2 3 4 5 6 7
美原ドラゴンズ0 0 1 0 0 0 0 1
高江洲スパローズ0 4 0 0 0 0 x 4
(美) 豊田、石川、豊田、新垣ー仲田、新垣、仲田
(高) 吉里-知念

準決勝

 1 2 3 4 5 6 7
高江洲スパローズ0 0 1 0 4 0 1 6
美里オリオンズ0 0 0 0 0 0 0 0
(高) 知念-吉里
(美) 外間-富川
本塁打 : 知念(高)

準決勝

 1 2 3 4 5 6 7
美原ドラゴンズ0 0 0 2 0 0 2 4
前原ルーキーズ0 0 0 0 0 1 0 1
(美) 新垣、豊田、新垣-仲田、新垣、仲田
(前) 伊波勢-上間
本塁打 : 田仲(美)
三塁打 : 目取眞、山城(前)
ニ塁打 : 石川(美)

準々決勝

高江洲スパローズ 2-1 与那城ストロング

美里オリオンズ 8-6 北谷ドラゴンズ

前原ルーキーズ 6-4 読谷ドラゴンズ

美原ドラゴンズ 8-2 読谷シャークス

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