嘉数少年野球が優勝！

2015-01-15

【決勝】嘉数少年野球―真喜良サンウェーブ野球部

準決勝までの4試合でわずか1失点と安定した投手力で決勝に勝ち上がった嘉数少年野球。一方の真喜良サンウェーブ野球は、準決勝では7回裏に同点に追い付き、特別延長戦をものにし決勝進出を勝ち取った。ともに大きく崩れない投手陣を擁するチーム同士の対戦となった試合は、先に流れを掴んだ嘉数が最後まで隙を与えず勝利を手にした。

2回表の嘉数の攻撃。先頭の4番名嘉がセンター前にチーム初安打を放ち、さらに二盗も決め二塁へ。一死後、打席に立った6番川満がセンターオーバーの3塁打を放ち先制した。なおも三塁に走者を置いて続くチャンスに、すかさずヒットエンドランを仕掛けると7番喜舎場直がきっちりとゴロをころがし2点目を上げた。嘉数は、4回表にも2本のヒットに盗塁をからめて築いた一死二、三塁の場面で7番喜舎場直が打席に立つと、またもやヒットエンドランを敢行。前の打席に続き喜舎場直がきっちりと決め、三走の米蔵が3点目となる本塁を踏んだ。練習量は沖縄一と自負する嘉数少年野球。ヒットエンドランの練習を重ねた成果を決勝でみせた。投げては、先発した名嘉が散発3安打に抑える好投。守備もノーエラーと名嘉を守り立てた。

「春先から県大会優勝を目指すという目的意識を持って練習に取り組んだ」と話す嘉数少年野球の田里任監督。「投手と守備、走塁が良かった。走りこみの成果。エラーをなくして3点以内に失点を抑えるという自分たちの野球ができた」と優勝を喜んだ。キャプテンの米蔵は「絶対に勝つという気持ちだった」と話し、「エラーしても、みんな責めずに逆にフォローしてくれる」というチームワークの良さも優勝につながった。 一方の敗れた真喜良は、6年生は最後の大会で今年初の県大会出場。一気に決勝まで駆け上った。「夏休みに久留米の大会に参加して94チームの中で3位になった。10月には本島に遠征して強いチームと練習試合を行い、いい勝負ができた。このことで子供たちの気持ちが上がり練習に力が入った。10年振りに八重山に優勝旗を持ち帰ることができず悔しいが、最終日まで残れたことはすごいこと」と高良真助監督は子供たちの健闘を称えた。

【準決勝】西原バックス―嘉数少年野球

嘉数が初回に挙げた4点を守りきる

嘉数が1回裏に打者一巡の先制攻撃で4点を奪い、そのまま逃げ切った。1回裏、嘉数は、先頭の田里がヒットで出塁すると犠打と暴投で三塁まで進塁。ここで3番喜舎場朝がレフト前にタイムリーヒットを放ちまず先制する。続く4番名嘉もヒットでつなげ、盗塁もからめて二、三塁。次打者は倒れるが、6番川満がレフトへ二塁打を放ち、二者を迎い入れた。さらに7番喜舎場直のヒットで川満も生還。この回、一挙4点を奪った。西原は1回表に先頭の宮国が左中間に2塁打を放ち、先制のチャンスを作るが後続が断たれ無得点。ピンチをしのいだ嘉数がその裏、一挙にたたみ掛けた。西原の投手陣も2回以降は嘉数を0点に抑える好投で味方の援護を待ったが、4回表に6番又吉のタイムリーで1点を返すに留まった。

【準決勝】仲順ドラゴンズー真喜良サンウェーブ野球部

真喜良が最終回に追い付き逆転勝ち

真喜良は1点を追う最終回の7回裏、先頭の9番亀川が左中間へヒットを放ち出塁。反撃ののろしをあげる。続く1番高良は三塁ゴロ。三塁手が一塁へ送球する間に一塁走者の亀川が一挙三塁を陥れる。この好走塁が功を奏す。2番新里の打席で相手バッテリーにミス。亀川がホームを踏み同点に追い付いた。真喜良は特別延長8回表を1失点に切り抜け8回裏の攻撃へ。5番玉代勢のショートゴロでまず同点とし、打席にはこの試合で二塁打を放っている松川。ワンボールツーストライクから1球ファールで粘ったあとの5球目、高めに浮いた球を振り抜くと打球は左中間へ。サヨナラの一打となった。