ステルス小禄が初の県制覇

第130回 秋季軟式野球中央大会 (成年の部)

2015-12-15

秋季軟式野球中央大会(成年の部)の決勝が、11月22日、読谷平和の森球場で行われ、ステルス小禄が3回目の県大会出場で初の栄冠を手にした。決勝は、那覇支部代表のステルス小禄と中部北代表の総合葬祭那覇40が対戦、ステルス小禄が3回に上げた2点を守り切り、優勝を決めた。

チームを結成して2年間で3度目の県大会出場となったステルス小禄が、嬉しい初優勝を決めた。序盤はともにチャンスを活かせなかった両チームだったが、ステルス小禄が3回裏にチャンスをものにした。

この回先頭の9番松岡のセフティバントが相手野手のミスを呼び、松岡は一気に二塁へ。無死二塁のチャンス。

ここで打順はトップの平良忍。ステルス小禄ベンチは2球目までランナーを送るカタチをみせたが、3球目にバスターエンドランを敢行。これが見事に決まり、打球はライト前へ。二塁から松岡がホームに還り、先取点を奪った。

さらに送りバントと暴投で一死三塁とすると、ここでもヒットエンドランのサイン。3番上地が確実に転がして2点目のホームインとなった。

この2点をステルス小禄が守り切った。

先発した松田が、総合葬祭那覇40打線にヒット5本を許すも散発に抑え、得点を与えなかった。

ステルス小禄は20代の頃にC級、B級での県大会制覇、西日本大会2部優勝の実績を持つ。メンバーは昭和47年生まれの同級生がほとんど。

33歳の頃、いったんチームとしての活動は停止したが、メンバーが40代になったのを機にチームを復活させ、昨年の春より那覇支部の成年の部に出場している。

毎週土日に練習や試合を重ね、「ようやく皆の体が動くようになった」(松田主将)チームは、2年目の今年、夏、秋と連続して那覇支部を制し、今回、県の頂点に立った。

監督は、78歳の松田康永。チーム復活とともに再び監督に招き入れられた。かつての沖縄で社会人野球が人気絶大な時代の名選手で、大リーグのデトロイト・タイガースとの試合に出場した沖縄の選手、リュウキュウボーイズと呼ばれた4人のうちの一人。今も野球をこよなく愛し、チームの練習にも欠かさず顔を出す。

「監督のためにも優勝したかった」と話した松田主将。決勝のマウンドで見事、完封で優勝を飾り、監督を喜ばせた。

決勝

 1 2 3 4 5 6 7
総合葬祭那覇0 0 0 0 0 0 0 0
ステルス小禄0 0 2 0 0 0 x 2
(総) 澤岻健・真玉橋 - 宮城直
(ス) 松田康 - 平良修
ニ塁打 : 平良忍・松田康隆 (ス)
殊勲賞 : 山川 泰史(ス)
敢闘賞 : 澤岻 健三(総)
打撃賞1位 : 上地貴晴(ス)
打撃賞2位 : 安慶名貢(総)

準決勝

 1 2 3 4 5 6 7
総合葬祭那覇4 0 0 3 0 0 0 7
大知建設3 2 0 0 0 0 0 5
(総) 大蔵宗 - 澤岻健
(大) 赤嶺義・外間正 - 牧志幸
本塁打 : 安慶名貢(総)
ニ塁打 : 平良哲也・仲村雅仁・呉屋幸博(大) 、宮城直也(総)

準決勝

 1 2 3 4 5 6 7
ファミリー与那覇0 0 0 0 0 0 0 0
ステルス小禄0 0 0 1 0 1 x 2
(フ) 砂川正・下里勝 - 岸本和
(ス) 山川㤗 - 平良修
三塁打 : 砂川勝彦(ファ)
ニ塁打 : 上地貴晴(ス)
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