沖縄大、延長17回、惜しくも敗れる

第22回九州大学野球選手権大会 (第46回明治神宮野球大会 九州代表決定戦)

2015-11-15

明治神宮大会の九州代表を決める「九州大学野球選手権」の準決勝が10月28日福岡ヤフオクドームで行われた。九州地区大学野球連盟代表で出場した沖縄大は九州国際大(福岡)に延長十七回、2対1で敗れ、神宮への道に届かなかった。沖縄大に勝利した九州国際大は決勝で九州共立大に逆転勝利を収め、12年ぶりとなる明治神宮大会への出場を決めた。

準決勝

準決勝

 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17
九州国際大
(九州六大学野球連盟1位)
0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 2
沖縄大
(九州地区大学野球連盟1位)
0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1
※延長17回
(九) 丸田、高椋-浜崎
(沖) 山城修、大浜-新垣太
本塁打 : 宮城(国)
三塁打 : 宮崎竜(国)
ニ塁打 : 甲斐(国)、金城森(沖)

延長17回、4時間を超える大熱戦。死闘の末、沖縄大の全国大会出場の夢はついえた。

春の九州地区大会では準優勝、あと一歩のところで全日本大学選手権への出場を逃した沖縄大。秋の全国大会は、明治神宮野球大会となり、九州六大学代表、福岡六大学代表も加わり行われる九州代表決定戦を勝ち抜かなければ出場できない狭き門。

秋の九州地区大会で優勝を果たし、九州代表決定戦への出場権を得て、全国大会出場へ挑んだが、大熱戦の末に敗れ、夢は叶わなかった。

先制したのは沖縄大だった。4回裏、死球で出塁したこの回先頭の2番内間安音(明徳義塾)をバントで送ると、二死後、5番小谷陽大(2年・前原)がセンター前にヒットを放ち、二塁から内間が生還、先取点をあげた。

しかし、続く5回裏の無死二、三塁のチャンスを得点に結び付けることができず、逆に6回表に2本の長短打で同点に追い付かれる。

その後、沖縄大は九国大・丸田の前に得点のチャンスが作れない。

しかし、沖縄大の先発・山城修人(2年・具志川商)も丸田に劣らない見事な投球。失点した6回以外は二塁を踏ませず、試合は1対1で延長戦に突入した。

延長に入ると山城修人はピンチの連続となるが粘りの投球で得点を許さない。11回、12回、14回、15回、16回と毎回のように二塁に走者を背負うが後続を抑えきる。16回までに奪った三振は18個。17回も先頭打者から19個目の三振を奪う。

しかし、一球に泣いた。一死後、迎える打者は3番宮城知秀。宮城は糸満高校で甲子園出場を果たし社会人の西濃運輸を入社。西濃運輸を辞め大学に入り2年目の今秋、九州六大学リーグで首位打者となった好打者。この日の山城修人との対戦は7打席2安打2三振。8回目の勝負となったこの打席。

ツースリーのカウントから投じた6球目、宮城のバットから放たれた打球は、無情にも福岡ヤフオクドームの左中間スタンドに飛び込んだ。

延長後の沖縄大は12回、13回、14回と得点圏に走者を進めたが、あと一本が出なかった。

17回途中まで投げた山城修人は247球を投じて19奪三振の力投をみせたが最後に力尽きた。両チーム合わせて失策もわずか1個。沖縄大は敗れたものの、大会史に残るような素晴らしい一戦となった。

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