興南、5年ぶりの優勝!

第97全国高校野球選手権沖縄大会

2015-08-15

春の県大会優勝・興南と、選抜出場校・糸満との決勝となった夏の選手権沖縄大会。一進一退の見応えある攻防を制した興南が5年振り11度目の制覇を果たした。

決勝

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
糸満0 1 0 0 0 1 0 0 0 2
興南0 0 0 0 2 1 1 0 x 4
(糸) 金城乃、平安−比嘉良
(興) 比屋根−佐久本
三塁打 : 大城翔(糸)
ニ塁打 : 石川、喜納、比屋根(興)金城乃、大城龍(糸)

興南と糸満が夏の決勝で対峙したのは、我喜屋優監督が主将を務めた1968年と、監督として甲子園春夏連覇を果たした2010年の2度。そして今回の決勝戦も勝負師としての采配が的中し、聖地への帰還を果たした。

試合は糸満が2回、二死から金城旭貞が内野安打で出塁すると金城乃亜がライトへのタイムリー二塁打を放ち先制。3回にも一死二・三塁とするなど、興南・比屋根雅也に襲いかかり序盤の主導権を握った。

流れを掴んだ糸満は5回にも、一死から1番大城翔太郎がセンターの頭上を襲う三塁打を放つなど、興南にプレッシャーを掛けたところで興南が守備タイム。

打席には左の岡田樹だったが、「糸満さんがスクイズをやってくるならここしかない」と我喜屋監督はナインに伝令。

その2球目に糸満がスクイズを敢行するも、それを読んだ興南バッテリーが上手く外し、三本間にて挟殺した。

すると興南はその裏、無死一・二塁とすると、勝負師としての我喜屋監督が早くも動く。代打に二宮尚寛を送ると、その二宮は「最初からベースを通る、打てる球なら振って行こうと決めていた」と積極的に叩く。

これがライト前へと転がり同点。さらに二・三塁として、比屋根が狙い澄ましたかのように外角の球にバットを合わせるレフトへの犠牲フライで逆転に成功した。

糸満は6回、一死から大城龍生がセンター前へ運ぶと、俊足を生かして一気に二塁を陥れる好走塁。二死後、ワイルドピッチで三塁へ達し勝負強い金城旭貞が同点となるタイムリー。

続く金城乃亜も長打を放つが、ホームに突っ込んだ金城旭を、興南野手陣の中継プレーが阻止し逆転を許さない。

すると興南は6回、一死二塁から喜納朝規がレフト前へのタイムリーを放ち再び糸満を突き放す。そんな一進一退の攻防は、片時も目を離せない名勝負となっていった。

興南は7回裏、一死二塁から比屋根が自らのバットでライトオーバーのタイムリー二塁打を放つと、7回以降は走者を一人も出さない圧巻のピッチングで勝利を収めた。

「みんなが大人の、興南の野球をやってくれた優勝」とナインを褒め称えた指揮官にとっても、嬉しい5年振り10度目となる甲子園出場(全国高校野球選手権沖縄大会は11度目となる優勝)を決めた。

準決勝

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
沖縄尚学0 0 0 0 0 1 0 0 0 1
興南3 0 0 0 0 0 0 0 x 3
(沖) 諸見里、神里−内原
(興) 比屋根−佐久本
ニ塁打 : 具志堅(興)

準決勝

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
糸満2 0 1 4 0 0 0 0 0 7
宮古0 0 0 0 1 1 0 0 0 2
(糸) 金城乃、平安−比嘉良
(宮) 松川竜、平山、下地−下地秀
三塁打 : 池間(糸)
ニ塁打 : 岡田、大城龍、池間(糸)下地秀(宮

準々決勝

興南 3-0 八重山
※4年振り25度目のベスト4進出

糸満 8-4 知念
※2年連続11度目のベスト4進出

沖縄尚学 4×-3 普天間
※5年連続24度目のベスト4進出

宮古 4-0 具志川商
※10年振り4度目のベスト4進出

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