高き壁を打ち破った宜野座エンジェルスが悲願の初優勝!

第67回夏季軟式野球中央大会(成年の部)決勝戦

2015-07-15

沖縄県を代表する随一の強豪、総合葬祭那覇の前に4度挑戦するも、ことごとくはじき返され続けた宜野座エンジェルスが、ついに打倒総合葬祭那覇を果たし、その勢いのまま、初の栄冠へとたどり着いた。

「決勝で2度、通算でも4度やって一度も勝てなかったのが総合葬祭那覇さん。

とにかくあちらさんに勝てないことには、頂点を掴むことは出来ないぞと、ナイン一丸となってリベンジに燃えてました。」とは、宜野座エンジェルス(以下宜野座)宮城通彦監督の談だ。

総合葬祭那覇40と準決勝で当たった宜野座は4回まで0対0と緊迫した展開だったが5回、二死から死球を足掛かりに3連打を集めて2点を先制すると6、7回にも得点を重ねて5度目の正直ならぬ、宿敵へのリベンジを見事果たし、決勝の舞台へとコマを進めた。

対するは屋比久建築設計室(以下屋比久)。

昨年、今年と春季大会を連覇しており、夏へと照準を合わせてきた。

満を持してマウンドへ送ったのは120km越えを連発するエース友寄景次。

2回、宜野座の島袋光樹に三塁打を浴びるも、自慢のストレートで後続を斬る。

すると打線は3回、先頭の国仲直樹(選手兼監督)が悪送球の間に二塁を陥れると、一・三塁としてワイルドピッチを誘い先制する。なおも一・三塁からダブルスチールを仕掛けたが、ここは宜野座野手陣が落ち着いて本塁でアウトにした。

すると4回、宜野座は小渡一義と島袋の連続ヒットで無死一・三塁としてプレッシャーを掛け、相手バッテリーのエラーを誘い同点へ。

なおも一・二塁として謝花朝一が、投手と三塁の間へと絶妙な位置に転がす犠打を決める。

捕球した友寄が一塁へ悪送球する間に二塁走者が生還すると、1番我喜屋が初球のエンドランを見事に決めて3点目をボードに刻むと、一度は失敗した大城孝へも「あそこでエンドランを出し続けることで、攻める姿勢を見せ且つ流れを持ち続けることが出来る」と、強気の姿勢でサインを出した宜野座ベンチの期待に、大城孝が成功させ大きな4点目を奪った。

これで完全に主導権を握った宜野座は5回にも、無死満塁から島袋の犠飛と東栄作の2点適時打で3点を挙げて快勝。

投げては大城豊が6回まで屋比久打線を最少失点のみに抑える好投を見せ完投で、悲願の初優勝を成し遂げた。

昨年の春が屋比久、同夏と秋が総合葬祭那覇40、そして今年の春が屋比久と、東西両横綱とも呼べる二強を倒して頂点へと立った宜野座は、9月18日から石川県にて行われる日本スポーツマスターズ2015へ、県代表として派遣される。

決勝戦

 1 2 3 4 5 6 7
屋比久建築設計室0 0 1 0 0 0 2 3
宜野座エンジェルス0 0 0 4 3 0 x 7
(屋) 友寄、金城忍、与那嶺 — 比嘉
(宜) 大城豊 — 島袋
殊勲賞 : 大城豊(宜)
敢闘賞 : 友寄景次(屋)
打撃賞1位 : 与那嶺幸善(屋)
打撃賞2位 : 島袋光樹(宜)

準決勝

宜野座エンジェルス 4-2 総合葬祭那覇40
屋比久建築設計室 5-1 POCOA POCO

1回戦

宜野座エンジェルス 6-4  G・BREEZE
屋比久建築設計室 4-0 ステルス小禄
総合葬祭那覇40  2-0  大番総業
POCO A POCO  8-0 アクティブ久米島(5回)
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