上雅装工が逆点勝ちで初の県制覇

2015-07-15

2日間で3試合を戦う県大会。気温30度を越える夏の大会は、連戦は選手のスタミナを奪う。

準決勝からのダブルヘッターとなった決勝、両チームともに暑さによる疲労からか投手の制球が定まらず乱戦となった。

その乱戦を制したのは上雅装工。2度のリードを許すも、再度の逆点で念願の県大会制覇を成した。

先手をとったのはＪＡおきなわだった。

準決勝で13点を奪った打線は決勝でも着実に得点を重ねる。

3回表に1番新城のヒットを足がかりに二つの四死球で満塁とすると、ヒットエンドランで先制点をあげた。

さらに5回表には3死球に2本のヒットをからめ2点を追加し3対0とリード。

しかし、リードを広げたその裏、それまで与四球2、被安打0と好投してきたＪＡおきなわの先発宮城が突如乱れ、ヒット1本で4点を奪われ上雅装工に逆点を許してしまう。

4対3と逆点した上雅装工だったが、途中登板のエース西平の制球がままならない。

直後の6回表、一死後、連続死球を与えると2本のタイムリーを浴び3点を失う。

再びＪＡおきなわが2点のリードを奪う。またもや追う形となった上雅装工だったが、6回裏、ようやく打線にエンジンがかかった。

3連続四死球で無死満塁のチャンスを得、ワイルドピッチで1点差に迫ると9番山城寿が同点のタイムリーヒット。

さらに1番名嘉、4番嘉手苅、5番城間に長打が飛び出し、この回一挙に6点を奪った。

4点のリードをもらった上雅装工の西平は7回以降、必死の投球。

強力なＪＡおきなわ打線を相手に7回表には1点を奪われたが、8回、9回を無失点に切り抜け全国大会への切符を掴んだ。

昨年秋の県大会以来、リードされても絶対に諦めないチームに変わったという上雅装工は、この日も2度の逆点を成した。

20代～40代にまたがるメンバー構成。上地雅俊監督は、「若手とベテランのチームの和がとれて全員野球で勝ち取った優勝」と喜びを語った。